褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 雨の朝巴里に死す(1954) 理想が壊れた瞬間に

2010年08月06日 | 映画(あ行)
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 男はいつまで経っても理想を追い求めてしまう。そんな理想をおいかけてしまうために自分を破滅させてしまうこともある
 悲しいことに僕も理想を追い求めるタイプかもしれない。なぜなら僕は今も夢の中で生きているような気がするし、現実が信じられない早く現実に戻らなければと思うのだが
 なんだかインセプションみたいな事を書いてしまっているが、今回紹介する雨の朝巴里に死すを観るたびにそのようなことを思うのだが、流石に僕も40歳を迎えようとする時にこの映画を観ると現実に叩き落とされる気分だ

 男女が結婚して、子供が産まれても男は自分の夢に向かって突っ走り、女は今までの豪華な生活を忘れられずに生活の倹約を考えない。それでも子供のことが結婚した男女にとって1番大事なことなんだということを今回紹介する雨の朝巴里に死すを観ているとそんな感じがする
 僕の場合今までの人生を振り返ると理想に向かって生きていると言うよりも、いつの間にか40歳を迎えてしまいそうという感じだ。
 まだまだ青春時代だと思っているのだが、いい加減に本当の中年に早くなりたいものだ

 それでは今も昔も世界中の憧れの都市であるパリを舞台にした雨の朝パリに死すを紹介しよう
 
雨の朝巴里に死す [DVD] FRT-156

ファーストトレーディング

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 アメリカからパリにやってきたチャールズ(ヴァン・ジョンソン)は、かつてのなじみの酒場へやって来る
 チャールズ(ジョンソン)は酒場に描かれた絵を見て、かつてのパリでの過ごした日々を思い出す。

 第二次世界大戦直後のパリは街中歓喜に沸いていたチャールズ(ジョンソン)は見知らぬ女性といきなりキスを交わす。
 チャールズ(ジョンソン)は人混みを逃れて、喫茶店に入ると偶然にも一緒の戦った仲間であるクロード(ジョージ・ドレンツ)と出会い、彼と一緒に居た女性のマリオン(ドナ・リード)からパーティーに誘われた
 チャールズ(ジョンソン)とマリオン(リード)は恋に落ちそうになるが・・・

 チャールズ(ジョンソン)とクロード(ドレンツ)は一緒にパーティーに向かうと、そこにはチャールズ(ジョンソン)がキスを交わした女性が居たその女性は実はマリオン(リード)の妹であるヘレン(エリザベス・テーラー)だった。
 チャールズ(ジョンソン)はマリオン(リード)の事を気にしながらも、彼女の妹のヘレン(テーラー)と恋に落ちてしまう。



 チャールズ(ジョンソン)はパリの新聞局に勤めながら小説を書き、ヘレン(テーラー)も裕福な家庭であり、人生は楽しむことが1番という父の影響を受けたようでヘレン(テーラー)も派手な衣装で、優雅な生活を送っていた。
 そんな2人に子供が産まれるが、チャールズ(ジョンソン)の書いた小説は出版社から返却されてしまう。
  やがて自暴自棄になってしまう夫のチャールズ(ジョンソン)を見て、ヘレン(テーラー)は優雅な生活を止めて、夫のチャールズ(ジョンソン)を助けようとする。
 そんな妻のヘレン(テーラー)の献身的な支えもありチャールズ(ジョンソン)は再び小説を書き出すが、2作目も出版社から返却されてしまう

 失意に襲われたチャールズ(ジョンソン)は酒浸りの生活が続く事になる。そして彼は女性と出会っているところを今は結婚しているクロード(ドレンツ)とマリオン(リード)夫妻に見られてしまう

 チャールズ(ジョンソン)は、知り合った女性を誘ってモンテカルロ・パリ間の自動車競争に参加してしまう。一方、チャールズ(ジョンソン)に対して必死に支えになろうとしていたヘレン(テーラー)だったが、夫のチャールズ(ジョンソン)が立ち直れないことに辛さを感じた彼女は若いテニス選手の男性と酒場へ行くようになる。
 チャールズ(ジョンソン)はヘレン(テーラー)が若い男と一緒に飲んでいる所を目撃して、彼はヤケ酒を飲む事になるが不覚にもヘレン(テーラー)を・・・

 チャールズ(ジョンソン)がアメリカからパリに来た理由はヘレン(テーラー)との間に出来た娘を引き取りに来るためだったが・・・チャールズ(ジョンソン)とヘレン(テーラー)を襲う悲劇的運命は・・・映画を見てください

 このような映画を観ると結婚するのが嫌になるねしかし、アメリカに戻ることなく夢をかなえるはずだったパリの街はこの夫妻には非情だ
 結婚している男女が子供の事を一番に考えて生活するが、同時に夢を追いかけてしまい、そして夢を叶えられない挫折感を味わう時、どうしてこのような自暴自棄に人間は走ってしまうのか非常に悲しいストーリーであると思っていたのだが、考えてみたら今の日本はもっと酷い事に気付く。

 最近のニュースでよく耳にするのが、子育てを放棄してしまい、そして子供を死なせてしまう親たち
 そのようなニュースを聞くと、この映画の夫婦は悲劇的ではあるが現実はもっと恐ろしい事が起こっているように、まだこの映画には子供への愛が描かれているだけに希望がある


 しかし、この時代のエリザベス・テーラーは本当に綺麗
 この映画の出演時がまだ22歳とは思えない大人っぽい魅力があるし、演技力も日本の20歳前後の女優とは比較にならないぐらいの熱演を彼女は見せる素晴らしい女優だと改めて感じます

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