褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 白い恐怖(1945) 記憶喪失ものです 

2013年01月21日 | 映画(さ行)
 記憶喪失を罹った人間を主人公にした映画において、アクション、アメコミ、人間ドラマ、サスペンスなどあらゆる分野において傑作が多いが、今回紹介するとっても古い映画白い恐怖も記憶喪失がテーマ。ちなみに監督はサスペンスの神様と呼ばれる巨匠アルフレッド・ヒッチコック。最近のサスペンス映画は、何かしらこの巨匠の影響を受けてしまっている作品ばかりだが、すでに記憶喪失系サスペンスの分野までも網羅していたことに少々驚いた。

 ある精神病院の女医であるコンスタンス(イングリッド・バーグマン)は、とても美人で、周りの男の同僚からもしょっちゅうナンパされているが、仕事一途な彼女は男には見向きもしない。
 彼女が勤めている病院に新所長としてエドワーズと呼ばれる男が(グレゴリー・ペック)が赴任して来る。思っていたよりも若くて、ハンサムな彼にコンスタンス(バーグマン)は今までとは一変して一目惚れ。しかし、エドワーズと呼ばれる男(ペック)には白地に縞模様を見ると発作を起こす奇病を持っていた。
 しかも、驚いたことに実はこの男(ペック)はエドワーズでは無い事が発覚してしまう。果たして本物のエドワーズはどうなってしまったのか?そもそもこの男(ペック)の正体は何者か?さらにどうやらこの男(ペック)は記憶喪失に罹っているらしい
 エドワーズ行方不明の容疑者にさせられた男(ペック)の無実を信じるコンスタンス(バーグマン)は、彼の記憶を取り戻そうとあっちへ、こっちへと奔走するのだが・・・

 正直コンスタンス(バーグマン)がこの男(ペック)を必死で助けようとする理由が、これまでの人生の中で出会った男の中で一番のハンサムだったことぐらいしか俺には思い付かなかった。の中から分析するシーンや、記憶を呼び起こすために猛スピードでスキー場を滑り落ちていくシーンなど、何だこりゃ?と思わせるシーンが無いわけではないが、ミルクを使ったシーン、ラストの拳銃の動きなどヒッチコックならではの実験精神に満ちた興味深いシーンが満載だ。

 そして、この映画の凄いところは伏線をしっかり回収した後の二転三転させるドンデン返し、そしてオチ。ちなみに俺の場合はアッと驚くと言うよりも、本当にひっくり返りそうになった改めてヒッチコックいうのはボケの天才だなと思った。
 ちょっと恐怖を感じながらも、良い意味での適当さも垣間見ることができる白い恐怖は、お勧めのヒッチコックの映画です

白い恐怖 [DVD]
イングリッド・バーグマン,グレゴリー・ペック
ファーストトレーディング


 監督は前述したようにアルフレッド・ヒッチコック多くのサスペンス映画の傑作を撮った人ですが、個人的には北北西に進路を取れが一番好き。他に最初から最後までボケ倒すハリーの災難もお勧めです。

 コンスタンスを演じるのが名女優としても知られるイングリッド・バーグマン。この人は本当に綺麗。お勧めはハンフリー・ボガード競演のカサブランカ、年齢がだいぶいってからはアガサ・クリスティ原作、シドニー・ルメット監督のオリエント急行殺人事件、イングマール・ベルイマン監督の秋のソナタが良いです。

 記憶喪失で正体不明?の男を演じたのがグレゴリー・ペックこの人もハリウッド全盛期に活躍した大スター。ウィリアム・ワイラー監督の傑作西部劇大いなる西部、これまたウィリアム・ワイラー監督の未だに色あせないロマンチック・コメディの傑作ローマの休日などがお勧めです。

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