しげるの自遊学

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葬儀のお手伝いをして感じたこと

2012-03-17 13:09:38 | Weblog

  南房総の旅から戻ったあくる日、近所で葬儀(亡くなったのは96歳の女性)がありお手伝いしました。通夜、告別式の両日、頼まれて式場の受付けを務めました。ご主人はとうに亡くなられていますし、私の住む町の世帯数は約120です。受付に立っていたから分かるのですが、近所の方で葬儀に参列された方が60人以上もありました。町内の約半分以上の方たちが葬儀に参加されたことになります。亡くなられたのは96歳の老婆で、ここ2~3年は高齢者の施設に入っておられましたし、ご近所の方たちがこれほどまでに大勢葬儀に駆けつけられたのは驚きでした。

 元気な時は、町内のいろいろな催しにも参加されていたし、いつも笑顔の絶えない方で、住民の皆さんに愛されていたのですね。施設に入ったあと少し痴呆が進んだようですが、いつもにこやかで、施設のスタッフにも愛されていたそうです。それあってか、葬儀には施設のスタッフも参列されていたし、お花も供えられていました。聞けば、施設では人気者だったとか。そんな話を聞くにつけ、羨ましく思いました。

 日本人の生活は多くの点で便利になった。ところがその生き方が、とりわけ死に方が難しくなったように感じられる。多くの原因があるだろうが、ひとつには「長寿」になったことではないか。著者は、いろいろな方たちの「逝き方」を紹介しているようです。こんな本を読みたくなるのは、私が高齢になったせいかもしれません。

理想の逝き方 (PHP文庫)
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