枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

香木

2008年09月11日 | Weblog
 地球上には、花は元より、木にも、人間や動物の気持ちを和らげたり、エネルギーになる種類がある。
 
 個々の好みや趣向は別として、古くから用いられてきた。

 その独特の匂いを、かぎ分けて働く蝶や蜂の類。
 人間で言えば調香師。

 枇杷はバラ目バラ科ビワ属の分類になっている。
 枇杷の花が、目立たない薄茶色の産毛に覆われていて、白い可憐な花弁を広げても、まさかと思う。

 おとなしく控えめ。金木犀がまるで黄金の輝きを放ち、何処にいてもそれとわかるのと違い、銀木犀や、柊、枇杷は、気に留めていなければ、わからない香りである。

 枇杷の新芽が出てき、葉が硬くしっかりとし始めると、その真ん中に薄茶色の小さな塊が見え出す。
 これが月日と共に、大きく膨らんできて、11月中旬頃から咲き出す。

 満開になるのは12月下旬から翌年にかけてだが、部屋中に挿して、馥郁とした香りを焚き染める。
 鮮やかな印象を与えるのではないのに、精神の箍を外していく。

 また、体中にエネルギーを溢れさせてくれる。
 肉体は仮の宿である、と彷徨し始め、静かに宇宙を漂う。

 昨年出ていた枇杷の苗が、どういう訳か枯れた。
 誰かの身代わりになったのだ。

 夏場に、場所を動かすのは厳禁?同じに動かしても枯れないで新芽が吹き出したのもある・・・。
 昨日、苗を確認したら、10本ありました。
 
コメント
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