眠り姫は、百年の間眠り続けたのか、魔女の呪いで、眠らなければならなかったのか?
魔女の力なんてのは、しごく普通であって、お姫さんはものぐさな性格だったのかもしれない。
体温を低温にしていれば、急激な変化もないし、お腹もすかないだろうしな。
『夏への扉』がバージョンを変えた物語では?
何れも、結末が決まっていればいいけど、土壇場のところが気をもます。
眠れる美女っていうけど、本当は、しこめの女の子で、王と王妃が将来を悲観して、あえて魔女に呪いをかけるよう仕向けたのかも・・・。
なんたって、自分達には魔力がなく、魔女に頼むしかなかったような気がするの。
魔女は、人間の魂胆はわかってはいても、姫のあまりの不細工さに、同情しちゃう。
まあぁ!あ・でも。百年くらい眠らせておけば、物好きな王子が一人くらいは来るかも。そんでもって、姫の方も、十人並みには見えるかもしれないわ。
恋は盲目っていうから、よくいきゃそれ以上で・・・。魔女は、自分が愛用している、安眠用具をちょっと改良して、姫の眠るベッドに取り付けておく。
まあ、それくらいの魔力は、お茶の子さいさいでできちゃう。
姫が興味を引くように、糸車から特殊な匂いを出そう。その匂いが、アロマで、香料もなにげなく漂わせなくてはならない。
きっとそれに枇杷のような匂いが使われていたんだよ。って、ほんとかあ?
いぁや、ほんの思い付きだよ。
でもさ、沈丁花や金木犀のようなきつい香りはだめだと思う。
脳波をそれとなく刺激してコントロールしなければだめでしょうからね。
魔女は医学に詳しかったのと、薬草類をたくさん知っていたから、成功したんです。
え?もちろん姫の心理的な治療とかもできて、百年後の人生を変えられるようしておいたんですわ。姫の名前が、『オーロラ』ってのも、オーラそのものじゃないですか?
我が家の箱庭で、挿し木をしたバラが開花したもの。赤も澄んだ色合いで、とてもきれいです。
元の色は、もう少しくすんだ色です。