凍てつく宇宙にかかる月は、中空にあって、冴え々と美しい上弦の姿。帰宅途上の宇宙を思わず見上げる。東天にはオリオンが昇り、シリウスとプロキオンも観える。夏生まれの星座が、黄道に並んでいる。ふたご座、かに座にしし座。おうし座、おひつじ座とうお座。その近くには、輝きを増すように木星が光る。
こんなに綺麗な宇宙を観ようともしないで、携帯を耳に当てて、大声で話し、自転車で追い越していく。或いは、携帯の画面を見ながら歩き、挨拶もろくすっぽしない。座るとデブ夫人になってしまうよ。って、これがわかれば、りっぱな小母さんですが・・・。でもね、冬の宇宙が一番、見応えがあるのです。しかも、料金はいりません。
清少納言もいうておるではないか。春はあけぼの、ようようしろくなりゆく・・・星はすばる。この昴は和名で、プレアデス星団として、星座表には載っています。肉眼ではっきり観える星はくらいでしょうか?星団と言うくらいですから、数多の星が集まっています。見惚れてしまい何時までも飽きることがない。
枇杷葉の葉影や、木の傍に居ると、とても幸せな気持ちになる。そうしていると、咽喉が乾いているのがわかったりする。花木は自己主張しないけれども、思いを馳せることはできるのではないか?地上の花、天の星。人類には愛がある。それなのに何故、争ってばかりなんだろう。
今朝、昨夜からの雪模様に、そろそろ起きねば・・、と思っていたら、携帯が鳴った。スタッフの一人が風邪で休んだので、早めに出て来てほしい。と、言われる。え~っ。べ・弁当が間に合うか?山を覆う雪化粧にシャッターを切り、勤務先へ向かい、帰りは、愛車のフロント硝子の凍結に慌てた。急遽、暖房を大きくして溶かした。
遅出なんだが、眠気が襲う。雪原での遭難みたいだ。じっとしていると更に眠い。体を動かせて居ると眠気が飛ぶ。空模様は、曇です。今晩から雪らしい。仕事に行けるかしらん・・・。蕗の薹の芽が出るのを楽しみにしよう。どこかで春がうまれてるぅ~。