時の記念日。三次元の世界では、時間が存在する。一次元は平面、二次元は上下、或いは縦横になるのか。四次元は空間が加わる。人類は、科学的な乗り物で、過去や未来に行けると考え、研究を重ねてきた。
もし、発明し完成していても、還ってきた者がいないから、確認はできていない。未来社会より、過去の世界に往けば、大富豪になれるかも。宮部みゆき氏の『蒲生邸事件』のように、闇雲に歴史を変えてはならない掟があるのは当然。
然し、いつの時代にせよ、庶民はその日の生活で手一杯。況してや百姓にとって、貧しく慎ましやかな暮らしの他には、生きる術はなかった。戦争に突入していった背景には、島国の貧しさが駆り立てさせたのかもしれない。
人間は、何かの目標が無くてはならず、集団でのまやかしには、国を挙げての行動へと移っていったものか。殺人も、仲間がいれば容易くなるし、正当な理由も成立する。まるで呪文を掛けられたように、自分の意思を持たなくなる。
時間を止める事はできないが、もしかすると、誰かがちょっとばかり止めて、その間に細工をしているのかもしれない。或いは、時間の中を自由に行き来することの、可能な者が存在するかも。知ろうとしても、こちらからは覗い知れないのかも。
クリスマスローズの満開時に、春の光と重なって、とてもやさしい色あいに見えた。