友人をナビにして、遠出をすることになる。然も、高速並みの道路をです。時速70Kmだって。三車線だよ。対向車線とか、二車線までの道路にしてもらいたい。自動車屋さんは、一本道って言ったけど、上にも下にも、左右にも道はある。
選択肢の多いことに戸惑う。正しい道はどれです?中々、目的地には辿り着かない。っていうか私は何処に居るのでせう。そこいら辺のやさしき方に尋ねてみるが、余計にこんがらがっていく。仕方なく、携帯にかけるが、運悪く留守電。
人間は、自分に関心がないと、以外に知らないもの。ということも判明。こちらの思いには、全く気づかないもの。親切な方は、地図まで出して教えてくれたが、これは聴いている方が、ちんぷんかんぷんなためで、理解し難い。
愛車には、ナビがない。携帯を持っているが、これまた使い方がわからない。途方に暮れる。と、そこに車の担当者から電話がかかる。説明を聴いていると、ずい分手前で降りてしまったらしい。現時点からもう少し下る、とのことに再出発。
ヘロヘロになって、目当ての看板を見つける。車内で歓声が上がる。友人もほっとした様子。定期点検なので、小一時間かかるとのこと。退屈な時間だが、歩いて帰る訳にも、買い物に行こうと言う気分にもならず、友人と歳をとった愚痴に興じる。
帰路、再び手前で降りて迷う。然し、田舎道である。迷っても帰る方向には違いない。確信しつつハンドルを握る。暫くすると、見たことのある風景に出会う。浦島さんにならなくてよかった。友人も不安になっていた模様。
帰宅して、どっと疲れが出た。方向オンチ、これは車でなくてもなる。東京駅など、リエさんと別れた途端に迷った。新幹線の時間は迫る。ホームに辿り着く前に、迷路が待ち受けていようとは知らなかった。出不精な理由も、これが真実。
クリスマスローズの白。良く見たら、八重咲きだった。