枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

墓掃除に・・・

2012年06月03日 | Weblog

 朝、雨音が聴こえた。団地の掃除だが、人の気配がない。しばらくすると、草刈機のけたたましい音がしてきた。空は曇っているもの、雨粒は落ちて来ないようだ。竹箒で草を集め、掃き寄せる。小一時間後、息子が来たので、実家への墓掃除に行く。

 近所の小母さんが、石垣の上から見下ろす。名前を告げ、墓への道を上がる。お墓は、草枯らしをかけられ、赤茶色になっている。軍手で取っていると、瞬く間にぐっしょり重たくなる。ご先祖の墓にも草が生え、除草剤を撒いている。

 父母の墓の草を丁寧に抜き、回りを刈り込んだ。筍は掘りに来ているが、墓の掃除などしていないことは明らか。曄筒の水を換え、シキミを活けていく。父母を先にしたら水が足りなくなった。ご先祖さまに詫び、シキミだけを活けておく。

 掃除の最中、鶯が清らかな声で啼く。息子と二人、聴き惚れる。鶯は、丁度排卵の時期らしい。オスがメスへの求愛の鳴き声だ。直ぐそこに居るのがわかる。気取られぬよう、素知らぬ顔で作業を続ける。父母の志かもしれぬ。御仏の慈愛なのかもしれない。

 帰宅し、洗濯物をして、庭に降り立った。晴れてきている。ああ、お墓掃除に行ってよかった。きっと喜んでいるんだ。父母の気持ちが伝わってきて、清々しくなった。桑の実をせっせと捥ぐ。Aさんは、ジャムにするという。ドクダミも採った。

 夕顔の苗を持って行く約束なので、1株掘る。サルビアの苗が大きくなっている。芍薬が満開になっており、薔薇も咲いている。初夏の陽射しの下で、眩しくきらめく。生かされていることを感謝し、お墓掃除に行けることもうれしい。

 3株買ったもので、これだけ残っている。さて、花が咲くかしらん?

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