ピノキオがいなくなって、ゼペットじいさんは祈ります。流れ星に願いを託して。ピノキオは良い子です。そう信じて揺るがない。女神さまは、ゼペットじいさんのやさしい心に免じて、ピノキオを許し人間の子どもとして帰してくれる。
流れ星に、願いをかけるなら。地球上から、核の廃絶を。原発の廃止を祈ろう。核の平和利用など、あり得ぬ事。どんなにうまく言い繕っても安心・安全という保障はない。だからこそ、願わずにはいられない。人類の愚かさを請うために。
台風が近づいている。昆虫の蜂が、巣を作っている場所で、台風が多いか、どの位の勢力かがわかる。或いは、洪水の規模も知れる。だが原発の威力には見えない恐怖が加わる。事故は起きてからでは遅いのに。人間に決めることができようか?
何かが、明らかに違うことがわかっていながら、何のために、原発を再稼動させ、危険な状態へと誘うのだろう。原発は、あらゆる可能性をゼロにし、生き物を絶えさせ、体内被曝をさせ、死の淵に追いやる。残酷極まりない。
地球は、それ自体だけでは、生命の誕生はなく、太陽や月、或いはまた、地球外からの生命体によって、もたらされている。その、命の源を絶つことは、考えるだに恐ろしい。