小寒 陰気強く、寒冷一段と厳しくなるので、小寒と言う。毎年一月六日頃である。俗にこの日を、寒の入りと言う。明け方から、降り始めた雨音に、堆布団の中でぐずぐずしていた。勤務ではあるが、早くはない。弁当をこしらえ、枇杷葉茶を持ち出かける。
清掃当番なので、掃除(拭き掃除等)に気をつける。インフルエンザの予防もあり、あちこち拭き回る。雑巾を洗う度に、ハイターが黒くなってくる。職員だけではないので、汚れも多い。こういうことは、毎日の繰り返しだが、手抜きをすれば、菌が蔓延る元に。
霜焼け・凍傷。少し暖かいと痒い。洗剤も、自宅の慣れたのを持って行き、使っているが、水道水も原因になるのか?一向に皸も治らないのに閉口。散々である。然し、仕事であれば仕方ない。洗ってはメンタムや馬油も塗る。就寝時にはトフメルもつけておく。
暖房を点けていれば、いいのかもしれないが、電力が原発に繋がる想いで、どうしてもできない。第五福竜丸の惨事も、何十年か経って、重い腰を上げる政府に、憤りさえ感じる。福島の原発事故などなかったかのようで、空恐ろしさに背筋が凍る。他人事?
人間は、苦しみや哀しみを、避けては通れないものだが、そういったことを試練と考え、確実に歩んでいけば、必ず前に進める。また、振り返ることがあっても佳く、自分の納得できる範囲での譲り方で良い。それらを歓びに変えることも大切なことと思うよ。
帰宅して、夕ご飯を戴く。昨日に続いて、通草酒をたしなむ。インフルエンザにはかかりたくないので、予防の意味もある。薬での対処には不安が付き纏うので、踏み切れない。確実に安全性が証明されなければ、飲用できない。タミフルなど怖くて眼が尖る。
薬害あって一利なし。と言うではないか。あれを飲用すると、気分が昂揚してしまうだろう。自分の意思で行動を起こせるなら、責任も取れるが、車では相手がいる場合もあり、迂闊には飲めない。インフルエンザにはかかりたくないが、心が壊れるにも厭だ。
夏を咲く、桔梗。自然の桔梗は、初秋の畦に咲き、薄桃と紫がある。丈は短く、石垣の端で風に揺れる。