待ちに待った白枇杷に、花が咲き実が生った。奇跡としかいいようがない。たった1枝だったが、花芽を見つけた時には、びっくりしてしまった。あまりの感動に、夢か幻かとまじまじと見つめてしまった。ほんとうに、花芽がついているのか目を凝らした。
次には、花芽が咲いているかを確かめ、寒冷紗で囲み、毎日確認しながら、実が生るのを待った。3つ生った。六月下旬、収穫した。枇杷の実の色は薄く熟れ、味は濃厚だった。母に食べさせてあげれなかったのが残念ではある。供えてあげる。
白枇杷とは思わないでいたが、葉に斑点ができたり、中々育たなくて、首を傾げるばかりだった。南側に置いていたのを、北東に移した。そこに植えていた枇杷葉と相性があったのか、葉が繁り始め、やっと今年、花芽がついた。
昨年、母が逝ったことと、何か関係があるようにも思いながら、ゆっくりと戴いた。異常気象がもたらした幸運かもしれない。或いは、希望へつながるよう、母が残してくれたのだろうか。謎の多い白枇杷だが、初生りを心待ちにしていただけに、とてもうれしかった。
寒冷紗を取り除き、袋をかけられた白枇杷の実。
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