2007年1月14日、日曜日。風は冷たいが、晴れマーク。
父は数日前から10日間の長期休暇に入っている。私が二週間近くの連続出勤(仕事、掛け持ち) なのとは、逆に、暇そうにしているそうだ。(家に残された家族の情報によれば・・・) それなら、私のアッシー君になってくれ!と、お願いした。
8時からの勤務だから、7時20分には自宅を出たい。
父は7時を回って起きてきた。すぐに着替えてもらわないと、こっちは遅刻する。
当然、即、着替えるだろうと思っていたら、ゆったりと、パンを焼いて、食べだした・・・。
「ちょっと、早くしてよ! 今まで3回遅刻した内の2回は、私は準備できてるのに、お父さんが、ゆっくりしてて、渋滞に巻き込まれたのが原因なんだから!」
「わしには関係ない」
「関係ある!」
「関係ない 遅刻するのは、わしじゃない。 お前じゃ!」
「・・・・・。」
はあ・・・・? しっ・・・視点がズレてる・・・。
昨日は朝10時から夕方6時近くまで、英語漬の日だった。歌って、踊って、喋って(英語で)、英語のゲームして・・・。頭の中は、いっぱい、いっぱい!復習も、さることながら、大変なのは、英語の歌を覚え、振り付けをし、大袈裟に生徒を褒めることだ。
シナリオによれば、
ひざを曲げて,クビを斜めに傾けつつ、
「べり~ グッド~!!」
と、可愛らしく微笑む・・・。
20歳の、うら若き乙女なら、ともかく、
私のような オバサンが・・・?
う~~ん。
私は女優、泉ピン子! と、自分自身に暗示を掛けつつ、やるしかない・・。
実際の教室では、対象は3歳から中学生の子供たちだが、
研修では、生徒役は、英語が達者な大人の先生方だ。
こちらの方が緊張する。
今から、かれこれ**年前も、子供英語講師だったが、(違う英会話学校で)
あの頃は、大学を出たばかりで、こちらも若かった為、子供達とは先生というより、「お姉さん」という感覚だった。授業中、「ここまでで、質問は?」というと、当時6年生で中学入学を一ヶ月後に控えた男の子に、
「先生、かかって来い!って、英語で何て言うの?」
と、聞かれ、目が点になったこともあった。
「大介、英語で喧嘩しようと思ってるの? そんな英語は教えないよ!」
と、言い、そのまま受け流すつもりだったが、
「先生、ほんとは、知らんのやろ?」
と、言われ、つい、我を忘れて口ばしった。
「かかって来い!は、英語で "Come on !!" じゃ!」
教室内・・・し~ん・・・
にっと微笑む悪ガキ??の顔を見て我に返った。
し・・・しまった~! してやられた!
まあ・・・今回は、私も 少しは大人になった筈
なので、何があっても落ち着いて対処できると信じたい・・・??
さてさて、時間を戻して、今朝の話題。
結局、父がパンを食べている間、私は私服から制服に着替え直した。
コートを羽織れば、制服で出勤しても、分からない。
着替えには最低5分必要だ。
この5分をセーブするしか、遅刻を免れる方法は、もはや なさそうだ。
お店には8時10分前に到着。どうにか、間に合った。
更衣室の扉を開けると、グロッサリーの三人娘、岸辺さん、末永さん、矢木さんが お着替え中・・・だったが、私に気付き、皆一斉に振り返った。
「あら!鈴木さんが来たから、今朝のグロッサリーは、美人揃いねえ・・・・?」
・・・って言いましたっけ? 岸辺さん!他の部門のスタッフがウケてる事の方が印象に残る朝でしたあ・・・!