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日本遺族通信 2月の九段短歌     

2008年02月22日 21時12分38秒 | 日本遺族通信
             
                2月靖国神社社頭に掲示された遺書

今月の遺書はお兄様が妹様にあてた遺書をご紹介させていただきます。
最後の行には、  身だしなみ。女らしさ。しかも強さ。
            むずかしき事なれど修養すべし。以上。兄
と結ばれておりました。
両親、家族、親族を思いやりながら、どれ程多くのお方が遺書を書かれました事でしょうか。 
又、書かなくてはならなかった事に今改めて憤りさえ感じます。 合掌
私の父も含め言葉に成らないほど残念です。
ここに登場された妹様も90歳前後と推察されますが、ご健在でお過ごしの御事をお祈りする
ばかりです。
月一回発行の九段短歌ですが、今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられました。
私たち遺族は歌を詠む事で少しは心が癒されます。いや、癒しております。
特別な歌ですが、悲しみの根底にあるものそれは、真の平和、戦争の無い世界を願っており
ます皆さんです。お目を通していただければ幸いに存じます。

栗の実のおつる頃なりふるさとの裏山恋し亡き父母恋し       京都府  女性
父逝きて穏やかな世のありたるや未だ戦火のニュース流るる    大阪市  女性
長崎の原爆被災者追悼の平和の鐘が天に響けり           長野県  男性
比島より届きし手紙いつの日も父母を気遣ふ言葉のみにて     青森市  男性      
家守り子ら育みて卒寿なるまどろみて居る母は観音        南相馬市  男性 
誰もみなかけがへのなき人ならむ千鳥ヶ渕にそよぐ葉櫻       出雲市  女性
紺碧の沖縄の海に小波は60余年の過去を語らず           出雲市  男性
秋深く眠られぬ夜はなつかしき聯隊の歌唄ひみるなり         篠山市  男性
たたかひに逝きたる父を返せよと大空にむかひ叫ぶ夢みたし    うきは市  男性 
兄逝きて白木の箱で還りくる父母は抱きしめ離さうとせず       京都市  男性
戦地よりお骨も還らぬ兄3人魂は戻りて共に月を仰ぐも        香芝市  女性
千灯祭降り籠められつ夫しのぶ戦の庭は如何ばかりかと       常滑市  女性
房総の「平和の礎(いしじ)」に刻まるる1600余のみ柱のみ名    千葉市  私 

今月の歌は「南方諸地域戦没者追悼式」に沖縄に慰霊巡拝しました折の歌です。
  「平和の礎」に刻まれておりますみ柱のみ名(HPより)
        沖縄県  148,702名
  次に多い北海道   10,787名
        千葉県    1,608名 でした。

              
             
             太平洋を望む丘の上に建立された「平和の礎」
    
コメント (2)
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