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日本遺族通信 7月の九段短歌

2008年07月24日 23時16分12秒 | 日本遺族通信

      
              平成20年7月靖国神社社頭に掲示されました遺書
               
 (中 略) 清もやっと念願かなって愈々出征する事になりました。けれど、何も心配なく、清は益々元気で行きます。
南方へ、此の事だけは隣の人にも親類の人にも言ってはなりません。此れが最後の手紙になるかもしれません。
  (中 略) 御父様、御母様 ・・・(家族全員の名前)等の御健康と御幸福を御祈りして
筆を置きます。
御父さま
御母さま 
上記遺書の一部を転記させて頂きました。 合掌
時代とは言え、何て悲しいことでしょう。
お国の為に 「男子の本懐」 と喜んで散っていったと言う事実、戦争を知らない皆様、どのようにお思いでございましょうか。
とても信じられないことと存じますが、私達遺族は命ある限り心が癒えることはありません。
昨今の悲しい出来事に何故、もっと命を大切に、しっかり生きて欲しい  と強く願っております者です。
今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられましたのでご紹介させていただきます。
 
     海底の夫よ出でませ子と嫁が温州沖の空をゆきます        横手市  女性 
     父眠る戦地の岡に「ふるさと」を唱へばどこかに聴きてをるらむ  青森県  女性
     満州の骨なき拓土の悲惨をば孫に話しつつ墓石洗ふ           長野県  男性  
     天高く迦陵頻伽の往き交ひてうつつなく見つ夕光の中          青森市  男性
     「出征は男子の本懐」 と記したる父戦地より未だ還らず       南相馬市  男性
     さりがたき思ひ残して帰り来ぬ君死なしめし日本といふ故国    出雲市  女性
     ふる里のこの駅を発ち国のため散華の兄よ春が来ました         篠山市  男性
     閑かなる戦死の父の墓にきて咲き盛る桜の風に散る見つ        うきは市  男性
     還らざる兄の面影顕たせつつ忠魂碑にさくら咲くなり          京都市  男性
     空襲に怯えし五才の今に知る「明日への遺言」遺せし人を     名古屋市  女性 
     いつまでも消えぬ面影恋ふ兄よ私も老いて八十路すぎゆく      香芝市  女性

     手作りの庭の花ばな供花として夫を悼まむ今日月命日        常滑市  女性
私の歌は今年初めて未掲載ですが、6ヶ月間私のみ継続掲載頂きましたことに感謝しております。      
      

コメント (2)
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