平成27年8月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌
今号も残念にもお若いお方の遺書をご紹介することになりました。男子の本懐此れに優無し。と当時は男子皆が洗脳されたのですね。
とても悲しいです。残念です。多くのお若い命が惜しまれます。
戦後70年を迎え様々な証言が放映されておりますが、全国戦没者追悼式に参列された100歳媼が「戦争は絶対にいけません」と口を真一文字にして惨禍をのべられたお姿が印象的でした。
戦争の惨禍を繰り返すことが無きように恒久平和を節に願いました戦後70年8月15日でした。
選者 三井先生のお言葉より
「対馬丸」:昭和19年8月22日夕刻、沖縄から長崎に疎開する1788人を乗せた学童疎開船「対馬丸」が、鹿児島県沖で米潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没しました。
779人の悲劇の学童を含む1476人が犠牲になりました。
天皇皇后両陛下は、平成26年6月27日沖縄を訪問され、70年を期して学童を慰霊するため「小桜の塔」に初めて拝礼されました。
文部省から指令が、沖縄県知事に出されていたことから、学童は靖国神社にお祀りされてをります。
今号も鎮魂の歌12首を選んで頂きましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら嬉しゅうございます。よろしくお願い申し上げます。
唯一の次代に繋ぐ遺品なり軍隊手帳家宝になりぬ 甲州市 遺児男性
戦場で父の心の走り書き軍事郵便唯一の形見に 甲州市 遺児女性
窓下の擂鉢山を眺むれば会ひに来ましたまだ見ぬ父を 大阪市 遺児男性
父戦死われと妹育てたる遺影の母は肩をおとして 上田市 遺児女性
父の日に父はゐないが父はゐる若き遺影に古稀迎へし娘 板橋区 遺児女性
ふるさとの野山めぐりてゐるかとも身は南海に果てたる父の 富士吉田市 遺児女性
ふるさとの酒たちまちに吸ひ尽くすペリリューに残る戦車にそそげば 青森県 田中恭子様
戦死には非ず事故にて亡くなりし父の無念さ我が胸を突く 足利市 遺児女性
自衛とは防御を意味する文字なれど民の心は只安らぎを求む 佐世保市 「鳥海」 艦長子息様
物置の軍靴の位置が変りをり永遠の0読みたる子かも 篠山市 遺児男性
神鏡の一瞬ひかれば亡父かとも靖國の宮榊を捧ぐ 甲府市 遺児男性
両陛下の慰霊に感謝す九十五歳(くじふご)の元帰還兵の貌すがすがし 千葉市 私
この度、ペリリュー島を慰霊されました青森県の田中恭子様との交流を頂き、毎月の九段短歌欄の「鳥海」艦長ご子息田中暁様、そして田中恭子様のお歌の掲載を心から
お待ち申し上げながらお歌を拝読できます事に大きな励みと感謝を申し上げております。