独り居の充実ライフを求めて!

ご訪問を頂きまして有り難うございます

『モンキートレインに乗って72』 昭和十九年の会アンソロジー(歌集)を頂きました

2016年05月09日 00時02分46秒 | 短歌

     

昭和19年生まれの参加歌人45名の皆様が一人30首+エッセイの素晴らしい作品集を頂きました。
著者代表 大島史洋先生。
我が師 鶴岡美代子先生は「足尾」と題して30首、エッセイは「渡良瀬川に大量の魚が浮かんだ」と、或る日中学校の社会科授業で教わった。
原因は足尾銅山の鉱毒で、その一帯は農作物が芽さえ出なくなって田中正造という人が先頭に立って鉱毒反対運動をしたという内容であった。
と書き始め「五十五年目にして」と題して訪れた様子を克明に記され、お歌と共に改めて学ぶことが出来ました。
先生のお歌一部ご紹介

        最初の一首 かつて銅を運びし鉄道の乗客となりて渡良瀬渓谷をゆく

              坑夫らの十軒長屋の幾棟の朽ちつつ残る 厨は戸外

              禿山を背に二つの巨大タンク今も硫酸容れたるままに

              正造の幼日を知るさるすべり旧宅の庭にわれらを迎ふ

              財閥と権力に抗ひ私財をも投げ出し田中正造果てたり

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我が家の菩提寺 本円寺「稚... | トップ | 短歌結社「輕雪」の皐月集に... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
よかったですね。 (matsubara)
2016-05-12 11:56:13
よい記念誌をいただかれましたね。
大島史洋氏は岐阜県出身ですので
なじみのあるお方です。
返信する
matsubaraさま (oko)
2016-05-12 17:53:02
お訪ね頂きまして有り難うございます。
お歌のみでなくエッセイも興味深く拝見しております。
大島史洋先生はとてもご活躍ですね。
勿論あとがきは大島史洋先生、第一集1983年刊から
今回の第五集までの記録を6頁に渡って丁寧に綴っておられます。
返信する

コメントを投稿

短歌」カテゴリの最新記事