クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

ゴンドラ使って四阿山・浦倉山 H-25- 8-10

2013-08-11 13:59:43 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
五年ぶりに四阿山に行くことにした。夏季ゴンドラが土日には運行されるから
それを使っての簡便コースを利用する。
この四阿山は長野・群馬の県境に跨る山で爺イのハイクでは中々機会のない標高2,354m。
だが日本武尊伝説から嬬恋村では吾妻山と呼んでいるらしい。

拙宅から現地までは実に長い距離を延々と走らされる。大津信号を越え吾妻線終点の
大前も過ぎて漸くこの道標で右折。目指すパルコール嬬恋まで8kの表示。
地形図では「嬬恋橋」とある所。



ここからは一本道ではなく数回の曲がりを繰り返すがこんな道標が要所に付いているので
迷うことはないくバラキ湖方面を目指す。



バラキ湖への道と分かれてこんな豪華なゲートを潜れば



南北に並ぶパルコール嬬恋リゾートホテルの建屋前を通過して北端がゴンドラ発着場。



シニア往復1800円なりの搭乗券、最終が15.30なので気をつけなくては。
五年前は往復1100円だったから大幅の値上がり。



ゴンドラはここから西へ向かい標高差567m、距離3200mを約20分かけて進む(9.02)。



ゴンドラの中からホテル群を見下ろす。



ゴンドラの中に一人で20分は長く感ずるが漸くトップステーションに到着して
建屋を出ると何とも殺伐とした草むら。霞状態で展望も駄目なので散策客は
戸惑い気味だか既に2050m地点だから下界と違う涼風は十分感じている筈(9.24)。



こんな看板も何となく手持ち無沙汰。



兎に角、一段上がって県境の稜線上に行くと、かっては看板の隣にあったと記憶する
愛妻の鐘が姿を変えて立っていた。




四阿山に行く前に前回の時、濃霧のため断念した浦倉山に行くことにした。
はっきりした道標が付いている。浦倉山登山は普通は長野側からは米子滝コース
群馬側からは野地平コースらしいが、此処からは稜線伝いなので直線距離で
0.3kほど、標高差は40mなので一寸した稜線の突起程度の筈(9.28)。



登路の笹が刈り払われている。草の匂いが強いし笹の葉は全く縮れていないので
刈りたてのホヤホヤ。



こんな所に懐かしい目印のブルー紐、積雪時などで利用したのかな?



僅かの登りを経ると道は前方に伸びてはいるが左手の笹薮の切り開きの中に
立派な頂上標識(9.38)。



その脇で草刈の人達が四人、休憩していた。道理で刈りたての感じがしたのだ。
これから野地平コースを整備する予定とか。



標識の隣に三角点。三等で点名・浦倉山 2090.84m 管轄は長野県。



直ぐに愛妻の鐘に引き返して今度は四阿山方面に出発(9.53)。暫く草道を歩くと右に
登山道の立柱。記憶ではかってはここが近道との分岐だったが今は道標も無いので
そのまま山手に入る。ここは無理やりに県境稜線を通過するため一山越えを
するだけで本格登山でもなく直ぐに遊歩道に下りてくる。四阿山まで歩行距離3.9k。



思いがけずにと云いたくなるほど、直ぐに岩場が現れる。



やがて地形図上の2119m地点がこの道の頂点で古い道標みたいなものがあるが
文字は消えている。この奥に入るとテラス状の突き出しがあり見晴らし場所の
感じだが周囲の樹木が邪魔でだめ。
ここから直ぐに降りの岩場が続く。帰途には疲れた足で此処を登り返すのかと
思うと足弱の爺イは今から憂鬱になる。



下りきると笹道が延々と続く。



随所にこんな道標があるが歩行距離や所要時間が書いていないので一本きりない
登山道を使っている限り余り有効ではない。



やがて斜面登りの木枠段、上に行くと相当な急傾斜になる。



上がり切った稜線は水が染み出していて泥濘箇所が多くズボンの裾を汚す。



そんな泥濘対策なのか、間もなく木道が現れて歩き易くなる。



濃くなった笹原の中に初めて距離つきの道標、但しあと数百メートルの四阿に対して
2kと表示されておりそれがX印で消されている。



登山道の東側はずっと開けているが何となく霞で雄大な雰囲気は伝わるものの
景観が良いとはいえない。それでも近くの山は鮮明。茨木山? (11.47)



やがて目印の茨木山コースとの合流点。ここからが本格登山なる。直ぐに木の階段と
なるので疲れた足には大助かり。



もうここは三角点のある四阿山北峰に登っているらしいのだが、山に入って
しまっているので北峰の全貌を見ることが出来ない。



次第に登りがきつい岩場に変わっていくが捉まりどころも足掛かりもあるので
見た目よりは楽に進めるが降りの人達の流れも絶える事が無いので譲り合いに
時間がかかる。



岩場が終わった所で菅平牧場から根子岳を経て四阿を乗り越えてきた人と出会い
右手に見える雄大な根子岳を眺めながら色々と山談義を拝聴。



少し先で小さなお地蔵様つきの三角点。二等で点名は吾妻山 2332.88m
この北峰が2333mと云われるのはこの三角点の標高からだな。(12.23)





実のところ、この先で少々へばって休憩していたら「あと5分ですよ」と下山
してきた若者に声をかけられた。再び歩き出すと目の前に四阿の本峰が見えた。
5分とはこれが見える所までの事と漸く気づいた。
あれに直登出来るか心配になる。



ところが、取り付いてみるとさっきの北峰の岩場と同じで足掛かりが良いし
鎖やロープもあり降りの人との譲り合いのためペースがゆっくりなので
無事に頂上着。上州祠を裏から見ているらしい。(12.34)



祠の表に回ると傷みが激しく相当荒れていた。狭い頂上に登山者が多いので
奥の隅に陣取って休憩と昼食。調理をしている人も多いので回転は悪い模様。



標識側に居た団体さんが一斉に席を立ったのでその隙に頂上の写真。これが
上州祠として信州祠を見逃したらしい。



ゆっくり休んでから下山開始、下りに入る前にさっきは見なかった北峰の全容。



三角点前、人の気配も無くなったので本日の爺イ。(13.06)



北峰の岩場を慎重に下って振り返り。



こんな登山路をゆっくりと下る。



北峰を下り切った所が茨木山コースとの分岐、このコースは7.5kと云われるので
ゴンドラコースの二倍近い。こっちはすっかり散歩のペースなので下りでも
何組にも追い越される始末。でも、こうしないと2119mへの登り返しが
苦しくなるから。



斜面降りの急木枠段に掛かり膝に負担にならないように静かに。



いよいよ、憂鬱な登り返しが始まった。



頂点直下までこんな岩場の連続、実際には距離は短いのだが長丁場に思える。



見覚えのある頂点目印を通過、あとは下るだけ。(14.34)



登山口に到着。(14.42)



ここからゴンドラ発着場までは平坦ながら距離がある。どうやら運転終了の
15.30までは少し余裕があった。五年前は足弱と云いながらも二時間で行けたのに
今回は二時間半、これが加齢ということかな。(14.55) 15.600歩。走行距離180km。



本日出あった数少ない花々。













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5 コメント

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Unknown (風花爺さん)
2013-08-12 20:10:53
半世紀以前、鳥居峠から四阿山経由で上信県境稜線を御飯岳あたりまで歩こうとしました。
四阿山から浦倉山に向けて一歩足を踏み出すと、身の丈を越すような笹の猛烈な藪漕ぎをしなければなりませんでした。
それが・・・
スキーでしか行ったことのないパルコール嬬恋のゴンドを使うといとも簡単に浦倉山に行けるのでビックリしました。
もう一度浦倉山から毛無峠をつないでみたい願望はあるのですが、年齢の壁を感じているので、実現の日はこないだろうと思っています。
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re.四阿山 (爺イ)
2013-08-13 07:22:11
風花爺さん
ゴンドラのお陰で足弱でも四阿に行けるので
助かります。但し夏季ゴンドラも一ヵ月半の期間で
土日祭日だけなので天気との巡り合わせが
心配ですが。
「回想の黒斑山」拝読しました。同じ昭和一桁世代として
こんな感性を失わないようにしたいと改めて
思っております。
返信する
Unknown (egiko-ike)
2013-08-14 09:53:20
パルコールスキー場は年に数回スキーに出かけます。私の技量に一番あったゲレンデであり、滑るたびに自分の技量が衰えていないと自己満足する一番ひいきのゲレンデです。
スキー場の夏の姿はわびしいものですね。 あのロープウェイの乗り場も降り場もシーズン中は色とりどりのウエアで華やかになるだけに・・
その昔根子岳から四阿山まで登ったことがあします。 真夏の暑い日でした。午後から急激に湧き上がった入道雲に追われるように菅平まで降りました。 懐かしい山です。
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パルコール (爺イ)
2013-08-14 19:44:23
egiko-ikeさん
ここの夏場ゴンドラは7月中旬から8月末までの
土日祭日運行なのでホテル周辺もひっそり、ゴンドラ
利用者も少なく出血サービスの感じ。
四阿山は長野・群馬双方から4-5本の登山ルート
が開発されているので狭い山頂は登山者で満杯、
途中の岩場は登り・降り相互の譲り合いで
かなりの渋滞です。
でも、先ず相手方に譲る姿勢を見せるところなど
何となく日本人の民度の高さを感じます。

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Unknown (萌音)
2014-02-08 11:36:16
こんにちは。楽しく読ませてもらいました。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。
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