汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 記憶

2009年02月24日 | 初期中期の詩

暁の空、地に伏せて
枯れた涙はひび割れる
留まる思いもいつかの風の渚

体を丸め
あの頃へと還ってゆく
ゆっくりと記憶をたどり
階段を下りていく

移り変わる世界の中で
一粒の涙は
大きな海へと広がってゆく

終焉の時
深い眠りの中へ誘う

大地に揺られて
温かい心のうちに
そして永遠に

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この詩も曲をイメージしたものです。
参考にした曲は、映画CASSHERNのサウンドトラック、
OUR LAST DAYの中の「記憶」という曲です。
ちなみに、この終焉とした感覚、僕は好きです。
こういう曲を、真っ暗で、明かりを少し燈した部屋で聴くと、
心が落ち着きます。
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みやすけの詩 王の航海

2009年02月24日 | 初期中期の詩
波が押し寄せ、一人孤独の航海に出る
怒りや悲しみを胸に
波は穏やかに打ち寄せる

クジラの鳴く声がする
暖かい振動
そして僕の心は穏やかに
赤く雄大な夕日が僕の右頬を照らす

不安に襲われて、孤独に苛まれながら
一人航海は続く
波に揺られ、寂しさを抱え

悲しみは遠くの空に吸い込まれていく
悠久に流れる時間の中で
僕の存在もいずれ無に

新しい光が今
遥か彼方から舞いこもうとしている
僕が見た一縷の光
希望と不安の入り混じった小さな光

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ある曲のイメージの詩です。
でも、なんていう題名の曲かはわかりません!
調べたいのですが、情報が全く皆無なんです。
現代のクラシックのような感じなんだけど…
ちなみに、題名は友人がつけてくれました!
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みやすけの詩 後悔

2009年02月24日 | 初期中期の詩
ここには何もない
真っ青な空間の静寂の中でざんげする
命の灯も揺れるろうそくの炎のように
海を渡り、流れついた大陸に
長年見た夢の残像が残っている

僕は背伸びをして
届かぬ思いを掴もうとして
太陽は西に傾き
星空のもとに
今宵も涙をする

いつから闘ってきたのだろう
絶対を求めて
果てしなく続く道の先には
混沌とした、流体の流れ

ふと気がついて
歩くのを止めて、眺めた景色は
いつも変わらぬ青い空
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みやすけの詩 夢の中

2009年02月24日 | 初期中期の詩

眠気の中で揺らめいて
オブラートに包まれて、夢に包まれて
夜の帳へ移行する
世界が眠りの中へ
すやすや眠る赤子の頬に
そっと口づけをする

その空間に星空を一人眺めて
透き通る冷たい空気に触れ
一人明日を願い
夢現な居心地に、ため息がひとつ

夢は未来に変わり
明日への扉にそっとノックをした

きらめく星空の下
皆が一つの宇宙になる
夢が一つの宇宙になる
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