健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

加齢による高血圧リスクを高める受容体

2016-02-02 08:30:55 | 研究
日本では、現在高齢者の2人に1人が高血圧と診断されているそうです。高血圧は脳卒中や心臓病などを引き起こす要因となることから、高血圧の予防と治療は非常に重要な課題となっているのはよく知られています。ヒトの血圧調節に関与する最も重要な生理活性ペプチドの1つがレニン‐アンジオテンシン系により産生されるアンジオテンシンII。アンジオテンシンIIは、アンジオテンシン受容体(AT1R)に作用することで血圧上昇を招きます。今回、加齢に伴い発現上昇するプリン作動性P2Y6受容体(P2Y6R)がAT1Rと複合体を形成(AT1R-P2Y6R)することで、アンジオテンシンIIによる血圧上昇が促進されることが明らかになったそうです(財経新聞)。AT1R-P2Y6R複合体が形成されるのを阻害することで、アンジオテンシンIIによる血圧上昇を抑制できることも明らかになったそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする