健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ショック直後の別事象もPTSDの引き金になる

2016-02-18 08:30:53 | 研究
ある経験で強い精神的ショックを受けたあとに、同じような状況になると恐怖症状がぶりかえす心的外傷後ストレス障害(PSTD)。これまでの研究は症状が明らかになってからのものが多く、トラウマ直後のケアについては不明な点が多く残されていたそうです。今回、経験から6時間以内に、よく見知った場所に行くと、その場所でも恐怖反応を示すようになることがマウス実験で明らかになったそうです(財経新聞)。PTSDの患者は、トラウマ記憶の汎化という症状によって長期的に不眠などに悩まされるそうです。記憶の汎化とは、通常では関係性のない複数の事柄がトラウマ記憶と結びついてしまう現象を指すそうです。研究では、恐怖経験直後にどのような条件で記憶の汎化が生じるかを検討したそうです。その結果、学習から6時間以内に記憶の汎化が起こりやすいことを発見。さらに、汎化が成立する条件を詳細に検討すると、6時間以内によく見知った場所に行くと、その場所でも恐怖反応を示すようになる(汎化が起こる)ことが明らかになったということです。
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