健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

虫歯と脳出血

2016-02-22 08:30:57 | 研究
特定の遺伝子を持つタイプの虫歯菌が脳出血の発症に関与している可能性が高いことが明らかになったという論文が、サイエンティフィック・リポーツに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、脳出血や脳梗塞などで同センターに入院した79人の唾液を採取。血小板の止血作用を低下させる「cnm遺伝子」を持つ虫歯菌の有無を調査。その結果、脳の血管が破れる脳出血の23人のうち、6人(26%)からこの遺伝子タイプの菌を検出したそうです。一方、血の塊が脳の血管に詰まる脳梗塞などの56人からは4人(7%)しか検出されなかったそうです。虫歯菌のうちcnm遺伝子を持つ割合は約1割だそうです。したがって、口腔ケアで虫歯菌を減らすことが、脳出血の予防につながる可能性があるということです。
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