健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳震盪と自殺リスク

2016-02-23 08:30:04 | 研究
脳震盪を経験したことのある成人は、その後数年間に自殺するリスクが経験していない人に比べて3倍以上高まる可能性があるとする研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究では、カナダのOntario州で過去20年間に脳振とうを起こした23万5000人以上の医療記録を分析したもので、脳震盪を経験した患者がその後数年間に自殺するリスクが、一般の人々に比べて3倍高いとわかったというもの。また、週末に脳震盪を起こした人が自殺するリスクは、平日に脳震盪を起こした人に比べ、3割程度高かったとも。週末に脳震盪を起こした人は、仕事中よりも余暇活動中に起こしたとみられるそうです。脳震盪は通常すぐに症状が解消することから、医師らは、脳震盪の影響やその患者の病歴との関連性を過小評価している可能性があるそうです。ちなみに、脳震盪を起こしてから自殺に至るまでの平均期間は約6年で、患者の平均年齢は41歳だったそうです。また、過去に自殺未遂や入院、精神疾患などの病歴のない、都心部在住の男性である傾向が高かったとも。
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