健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

額の汗で健康管理

2016-02-17 08:30:50 | 研究
歩数や消費カロリー量、心拍の速さなどを追跡記録するリストバンド型機器の人気が高まり、多くのユーザーが利用していますが、これらの機器には、体内で何が起きているかを示す分子レベルでの健康状態を評価する機能は備わっていないのが現状です。そして、健康状態を簡易に評価するという機能を実現させる機器が開発されたとの論文がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。新たな機器では、汗を分析することで、この機能を実現させると見込まれているそうです。測定には、皮膚にぴったりと付く柔軟性の高いセンサーとマイクロプロセッサーで構成されるウェアラブル(装着型)の機器を使用。装着した機器は、汗に含まれるナトリウム、ブドウ糖、カリウム、乳酸塩などの化学物質を分析する他、筋肉疲労、脱水症、危険なほど高い体温などの指標となる皮膚温度も測定。得られたデータは、スマートフォンのアプリにリアルタイムで中継・分析されるそうです。汗は、特定の病気の診断や薬物使用の検出などの目的ですでに用いられているそうですが、この場合は検査所での分析となるため、サンプルを送付する必要が。また、リアルタイムでの連続的な分析は、軽量で柔軟性が高い装着式のモニター機器がないと困難と考えられてきたそうです。今回の最新機器は、これらの問題をすべてクリアしており、さらなる応用の道が開ける可能性もあると論文の執筆者らは指摘している。
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