静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

清水地区の見学1

2017年06月12日 11時06分50秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

焼津漁港は日本屈指の大型漁港ですが、静岡県内は大きな港はほとんど港湾です。
つまり、漁船だけでなく貨物船などが入る港になります。
そして今回見学に出かけたのが、長崎、神戸とともに日本三大美港の一つに数えられている清水港です。しかし、今回は港と言うより周辺施設の見学です。

まずは東海大学の海洋科学博物館です。
日本で最初にカクレクマノミの繁殖に成功した水族館です。
開館は1970年と学園と同じです!
もう50年近く同じ建物、設備を使っているのは驚き。
職員の方の大変なご苦労をされていると思います。

まずは学芸員の方が展示生物について説明をしてくださいました。

そして展示水槽や、津波発生機などを見学。

水族館内は決して明るくありませんが、今回は水産技術研究所の高感度カメラをお借りして撮影してきました。

続いて、フェルケール博物館の見学。
フェルケールはドイツ語で交通の意味です。海上交通の要所であった清水港の歴史が分かる博物館です。
ここも職員の方が説明してくださいました。

フェルケール博物館の裏庭に小さな離れがあります。
缶詰記念館です。
日本で最初にまぐろ油漬け缶詰を製造した清水食品株式会社の本社社屋を移転したもの。狭い中に、缶詰に関する展示が並んでいます。

6月は17、18日に説明会を行います。
また、8月19、20日はオープンスクールも行います。
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【清水と缶詰】
清水はお茶の輸出が盛んでした。
そのために旧静岡市内(現在の葵区)と清水港を結ぶ電車が作られ、一部は静岡鉄道して現在も残っています。
お茶を輸出するのに製缶業も発達しました。
また、清水周辺はみかんの栽培も盛んでした。
そんな背景から果物缶詰、ツナ缶と作られました。
ツナ缶については、静岡県内の製造で国内のほとんどを占めています。

 園長のつぶやき
漁師という職業を皆さん、どの様にイメージされるでしょうか。
高校の先生が、生徒に学園を紹介してくださったとき、保護者の方が激怒されることがあったそうです。
その保護者の方は、漁師について良い職業と思っていなかったんでしょうね。
その様な風潮があることは否定できません。
中には、高校の先生でも、そのように思われている方がいらっしゃいます。
でも、どんな職業でも世の中には必要であり、それが誇れる仕事かどうかは、結局その人がどう働くかだと思います。
(明日に続く)

コメント
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