静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ロープワーク 刺し継ぎ

2017年06月27日 09時24分07秒 | 28乗船実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

学園は漁師になるための学校です。
漁師は魚を捕ることが仕事。
しかし、実際に学園で学ぶことのほとんどは「魚の捕り方」ではありません。
午前中の多くは海技士資格に必要な理論を学び、午後はロープワークなどの実習です。

このロープワークですが、簡単なものばかりではありません。
今やっている刺し継ぎは端末処理。
ロープの端に環を作ったり、2本のロープをつなげる作業です。
こうゆうやつですね。

ホワイトボードに生徒の進捗状況が記されています。


まずは自分が「しっかりできたと思った」ら先生に見せます。

先生ができたことを確認するとボードに日付が記入されます。

当然、人によって早い遅いがあります。
集中していなくて遅いのであれば問題ですが、精一杯やっても遅い人もいます。
しかし、そこからが大事です。
遅いのをカバーするために、昼休みなどを使って補習を行うか?です。
これは、先生の指示で補習になる場合もありますが、自分から補習を申し出る生徒もいます。
覚えるのが早い、遅い確かにあります。
そして、遅い生徒も自分でカバーする気があるか、ないかで差がついていきます。
学園にいる1年では大きな差になりませんが、長く漁師を続ければ大きな差になります。

8月19、20日は模擬授業も体験できるオープンキャンパスを行います。
事前に申し込みが必要です。
詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
釣りが好きで漁師を目指すのは悪いことではありません。
そんな動機で学園に来る生徒もたくさんいます。きっかけはそれでOKです。
でも、仕事として漁師になるなら必要な知識や技術は魚を捕る以外にもたくさんあります

例えば、趣味で釣りをする人が休日に釣り船に乗る場合です。
船長の案内で船に乗り、船長が船を動かし、船長が漁場に案内します。
船から下りるとき、船を岸壁に停泊させることも船長がするはずです。
お客さんは漁場に着いたら、魚を釣るだけです。
お客は料金を払っているからです。

さて、あなたがプロの漁師なら全部を自分でやることになります
大型漁船では、仕事が分担されますが、だからといって簡単になるわけでなく高度なものを要求されます。
ざっくり言って、どれだけ高度なことをするかで収入が決まります
ましてや、しっかりした技術と知識がなければ命を落とすことになりかねません。
たまに
「漁師の仕事は魚を捕るだけ」
と思っている人がいます。
なかにはそんな漁師もいるかも知れません。
しかし、学園生が目指すのは違いますよ!
だから1年かけて学ぶのはプロとして必要なことを身につけるためです。

コメント
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