師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
海技士の2月定期試験の結果が発表されました。
航海専攻で4級に4人、5級に1人の合格。
機関専攻は残念ながら科目合格だけでした。
4級海技士は大事な資格です。
漁船の場合は遠洋の大型漁船でも、ほとんどの船で船長、機関長になることができます。
沿岸、沖合で操業する大型船は5級で済むこともありますが、
それでも4級を持っていると周りの見る目が違います。
そして、何より価値があるのは資格取得に向けて努力したことです。
漁師になりたい人で、勉強が得な人はまずいません。
学園の生徒も同じです。
でも、今までの自分に打ち克って勉強をしています。
そんなわけで、本日の授業の様子。
まずは航海専攻。
先生の周りに集まる生徒と、離れている生徒がいます。
先生は、3月の海技士試験に向けて、重要な箇所を重点的に教えています。
離れている生徒は、自分でテスト対策の自習をしています。
一方の機関専攻。
実は、生徒数が増えています。
航海4級を合格した生徒が、3月に機関5級を受験するために転科したためです。
来月は在学中、最後の海技士試験。
合格すれば「やればできる」という自信になります。
自分に自信をつける意味でも、がんばって欲しいと思います。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【海技士試験】
海技士試験には定期と臨時があります。
定期は年4回。4,7,10,2月で、札幌市から那覇市までの11会場で行われます。
この11会場というのは運輸局などのある場所です。
定期試験はだれでも受験が可能です。
学園の生徒は10,2月を名古屋市の中部運輸局で受験します。
そして臨時。
これは各地で行われる海技士の講習会の受講者が、その現地で受けるものです。
水産高校の生徒も、卒業時に臨時試験を受けます。
つまり、誰でも受けることができるものではありません。
この学園では、漁業者を対象に海技士講習会を現在行っています。
この講習が終わるときに行うのが3月の臨時試験で、学園生は特別に受験させてもらっています。
ただし、受講者がいない級は生徒も受験できません。
昨年は機関3級の受講者がいなかったため、学園生も受験できませんでした。
このため、猛烈にがんばって2月の定期で2名が3級機関に合格してくれました。
3月の臨時試験は学園で実施されるため、生徒全員が受験することになっています。
園長のつぶやき
この週末はオリンピックや将棋など、若い人の大活躍でおじさんの私も元気をもらいました。
漁村では「若い人がいるだけで活気が出る」と良く聞きます。
漁村ではありませんが、一つのコミュニティーである遠洋漁船でも同じです。
今年も一人が遠洋マグロ漁船に就職します。
マラソン大会で大活躍した彼です。まだ16歳。
卒業式の翌日、飛行機でバリ島に発ち、先に出航している船に合流です。
いつも元気いっぱいの彼が他の船員も元気にしてくれると思います。
卒業しても一人前の漁師になるまで、我々も応援します。