漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
網実習も終盤です。
進捗度合いによって、小さな目あいの練習だったり、タモ網を作ったりを取り組んでいます。
漁網も一から漁師が作るのではなく既製品を買うことが多くなりました。
修繕も同様で、複雑に破れた箇所を最小作業で縫うより、大きく四角に切り取って、そこに補修用の網をつけることが増えました。
それでも、まき網や定置網に使う漁網は巨大なので買い換えるも大金が必要です。
修繕する技術があるかどうかで、破損したときの対応が違ってきます。
逆に言えば、技術を持った漁師が減ったので、現場での修繕が難しくなってきているとも言えます。
ですから、網修繕ができる学園卒業生は貴重な人材な訳です。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
3月17日と18日は春休み期間中の見学会を行います。
詳しくは近くホームページ、漁師.jpでお知らせします。
園長のつぶやき
正月恒例の「マグロに賭けた男たち」の番組が、日曜日に放映されました。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
寮に残った生徒たちも、オリンピックではなく「マグロ」を見ていたようです。
大間のマグロ漁師が脚光を浴びることについて、私は複雑な思いがあります。
マグロに関しては大間ばかりがテレビに出ます。
でもほとんどのマグロは遠洋漁業で捕れたものです。
今はいませんが、かつては大間中学から学園に来て、遠洋マグロ漁船に就職した人もいました。
確かに、小さな船で大きなマグロを捕まえる漁師はカッコイイですよね。
遠洋漁業でマグロを捕る漁師も同じくらいカッコイイのに、その活躍は知られることは少ないです。
広い海でマグロ漁場を見つける技術、時化(しけ)た海での操船技術、絶対に壊すことができないエンジンや冷凍機。
沿岸のマグロ漁師にはない技術を駆使(くし)してマグロを捕まえています。
遠洋の漁師は、今もオリンピック放送を見ることもなく、ひたすらマグロを追っているのです。
楽ではありません。でも真にカッコイイ漁師です。
カツオの一本釣りを希望して学園に来る人が増えました。
同じくらいマグロ漁師をめざす人も増えることを願っています。