昨年とおなじ書き出しになってしまうけれど、一水会は、戦前からの伝統ある全国規模の、官展系公募展だ(官展系=日展との重複出品を認める。二科会などは、日展への出品を認めていない)。
各公募展の個性が見えづらくなる中で、一貫して具象のみを対象としているのが大きな特徴だ。
ただ、この一水会道展・水光会展についていえば、道内の一水会関係者でもぜんぜん出していない人もいるし、逆に、とても一水会に出してい . . . 本文を読む
現展は、全国規模の公募展「現代美術家協会」の略称で、いわゆる現代美術ではなく、絵画や工芸が出品されています。道支部展はことしで36回目なので、わりとがんばっているほうですね。
個人的には、現展といえば2005年2月に亡くなった村上豊さん(後志管内余市町)のイメージが強いのです。村上さんが支部代表だったころは、道外からの招待作品の展示なども行っていました。とはいえ、村上さん亡きあとも、充実した展 . . . 本文を読む
札幌の若手で現在、もっとも精力的に発表をこなすとともに、個性的な写真を撮るひとり、竹本さんが、満を持して富士フォトサロンに登場です。
まるで記憶のひとこまのようなピンボケの不思議な映像は、いまはビデオに押されて見ることの少なくなった8ミリフィルムのコマを、専用の(じつは16ミリフィルム用)装置で撮っています。周囲の黒い部分や四角形は、フィルムの端やパーフォレーションが写っているのです。
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ことし「スネークアート」をふくめると、すでに4回目となる発表です。
とにかく個性的な絵を描く櫻井さんの真価がようやくみとめられ始めた、ということなんでしょうか。
今回の個展では、「千年王国、千年愛」の120号三部作がとにかく圧倒的でした。
フラミンゴ、大仏、イルカ、女の尻や脚…。めくるめくイメージの氾濫です。
しかし、いつもの櫻井さんと同様、具象的なイメージは一部で、あとは、緻密に計算 . . . 本文を読む