北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

北見滝ノ上駅跡

2012年05月08日 23時39分06秒 | つれづれ写真録
 オホーツク管内滝上町を訪れた際の話は、こちらや、こちらで。

 このエントリは、アートには関係ありません。

 北見滝ノ上は、1985年の渚滑しょこつ線廃止まで、滝上町市街地にあった駅です。

 マチの名前と微妙に表記が異なります。
 国鉄は、先に同名の駅名があった場合、混同を避けるために、頭に旧国名を付けることがよくありました。(例:武蔵小杉)
 また、「ノ」を挿入する例もありました。たとえば、北見市内の「相内駅」は、国鉄時代は「相ノ内駅」と表記されていました。



 渚滑線は、渚滑(いまは紋別市)と北見滝ノ上を結んでいたローカル線です。
 名寄本線から内陸に30キロほど延びていた盲腸線でした。
 おもに木材輸送に活躍し、上川方面への延伸構想もありましたが、廃止になりました。




 構内には、貨車移動機が静態保存されています。

 駅舎は、資料館になっているはずなのですが、筆者が訪れた時には、扉は閉まっていました。




 裏手に回ってみますと、プラットフォームがなく、線路と駅舎の間に段差があまりないのが、どうも不自然です。
 あとでネット検索してみたら、この駅舎は若干移設されているのだそうです。


 
 マチを代表する駅の場合、路線廃止後は必ずと言っていいほど、駅の跡はバスターミナルになっています。
 紋別、中湧別、興部、佐呂間などは、みなそうです。
 滝上も例外ではなく、紋別行きの路線バスや、旭川・札幌と紋別をむすぶ長距離バスの停留所が旧駅舎前にありました。

 待合所は、図書館などを兼ねた立派な施設です。

 時代は変わっても、旅立ちや帰郷の場は移らない、ということなのかもしれません。

 図書館の西側に駐車場がありますが、敷地の形状は、かつて貨物用の線路が何本も敷かれていた時代を思わせます。

 シバザクラが満開の季節にまた訪れてみたい滝上です。


 なお、滝上で野外彫刻2点を見ましたので、それについては別項で。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。