北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■Snow Pallet 18-winter again- (2024年12月7日~25年2月7日/雪解け時季、札幌)

2025年02月06日 22時49分43秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 札幌の澁谷俊彦さんが毎年冬に設置場所を変えて展開している「Snow Pallet(スノーパレット)」シリーズも今年で18回目。
 今年は珍しく2会場での開催となったほか、これまでの円盤形に加え、逆三角形のオブジェを新たに投入しました。

 
 雪に色を付けているのではなく、オブジェの色を雪が反射しているのです。
 かつては、オブジェの色が、積もった雪面に反射するという作品が主でしたが、昨年あたりから、オブジェの上に積もった雪がオブジェの色を直接映しています。
 雪がシャーベットのように見えます。

 冒頭画像は2月1日に撮影したもの。
 次の画像は、まだ雪が少ない昨年12月21日の撮影です。
 見比べるとおもしろいと思います。
 見るたびに様相が異なるのが、スノーパレットシリーズのだいご味ともいえます。

 積雪は少ないはずですが、逆三角形の上の面の雪は昨年のほうがすこし多いようです。
 
 三角形の内側に塗られた色が、その中に積もった雪に、ほんのりと映りこんでいるようすも見えます。
 
 
 ここからは、2月1日の撮影です。 

 澁谷さんの作品の意義については、昨年のスノーパレットの際に長文を書いていますので、そちらをお読みいただけますと幸いです。
 
 

 
 以下は昨年12月21日の写真です。




 
2024年12月7日(土)~25年2月7日(金)早朝から日没まで
北翔大学札幌円山キャンパス(札幌市中央区南1西22)


・地下鉄東西線「西18丁目駅」1番出口から約320メートル、徒歩4分。2番出口から約450メートル、徒歩6分
・地下鉄東西線「円山公園駅」5番出口から約440メートル、徒歩6分

・ジェイ・アール北海道バス「北1条西20丁目」降車、約420メートル、徒歩6分
※手稲方面行きが止まります。快速や都市間高速バスは止まりません

・ジェイ・アール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」降車、約680メートル、徒歩9分
※手稲、小樽方面行き(都市間高速バスを含む)全便が止まります

・ジェイ・アール北海道バス「桑8 桑園円山線」の「大通西22丁目」降車、すぐ目の前
※桑園駅-大通西22丁目-円山公園駅―啓明ターミナルを走っている路線です

・市電「西15丁目」から約1キロ、徒歩12分



 北翔大の札幌円山キャンパス前のスノーパレットは2月7日限りですが、もうひとつの会場である「日本茶にちげつ」バルコニーは融雪時季まで続く予定です。

 以下は昨年12月25日の撮影。





 これまでさまざまな場所に設置されてきたこのシリーズですが、これほど「札幌の都心」を感じさせるロケーションも珍しいですね。


日本茶にちげつ(中央区南2東1フラーテ札幌3階)
正午~午後6時半、水木曜休み



□TOSHIHIKO SHIBUYA Official Web site : www.toshihikoshibuya2.com

過去の関連記事へのリンク
「冬の華」澁谷俊彦展(2024年12月24~29日、札幌)
イコロの森ミーツ・アート 2024 - Nature and Art - (2024年9月7~16日、苫小牧)
■鉄と光の芸術祭(2024年9月、室蘭)
澁谷俊彦個展「静寂と沈黙のはざま」 (2024年6月8~10日、札幌)
Toshihiko Shibuya / Snow Pallet 17 - Snow on Anthropocene - (2023年12月28日~24年1月5日、札幌)

■Toshihiko Shibuya / Snow Pallet 17 - Snow on Anthropocene - (2023年12月28日~24年1月5日、札幌) - 北海道美術ネット別館

札幌の澁谷俊彦さんが毎年冬に場所を変えながら展開している「SnowPallet」シリーズの17回目。雪が降り積もる北海道の自然環境をたくみに利用しています。雪それ自体に着色...

goo blog

 


■沈黙の森 (2023)
Snow Pallet 16 (2023)

中庭展示Vol.17 澁谷俊彦「雪待の庭「薄雪」/Snow Pallet 14」(2021~22)

【告知】イコロの森ミーツ・アート 2021 (9月16~26日、苫小牧)
澁谷俊彦 Snow Pallet 13 「アントロポセンに積もる雪 Snow on Anthropocene」(2020年12月~21年3月の積雪期)
【告知】澁谷俊彦「スノーパレット13」―Toshihiko Shibuya SNOW PALLET 13

澁谷俊彦展ー起源・発生 / 共生・共存 (2020年9~11月、帯広)  ■続き
【告知】イコロの森ミーツ・アート2020 web展覧会 ※画像なし
【告知】澁谷俊彦展 ー起源・発生 /共生・共存 (2020)※動画あり。画像なし
ニュース映像の紹介 : オブジェ 雪面に色の表情 札幌でスノーパレット展 (澁谷俊彦さんの屋外インスタレーション) (2020)
澁谷俊彦個展 White Collection Best Selection (2020年1~2月)

澁谷俊彦 版画の世界展 -記憶- (2019年11月~20年1月)
イコロの森 ミーツ・アート2019 ー森の野外美術展ー
Toshihiko Shibuya 澁谷俊彦 Snow Pallet 11
澁谷俊彦 個展 -起源・発生- (2019)

「河口」展、澁谷俊彦作品をたどる (2018)
澁谷俊彦「Snow Pallet 10」

北海道文化賞の授賞式に出席してきました (2017)
北海道文化奨励賞受賞記念/澁谷俊彦個展「White Collection Black Series」(2017)
Toshihiko Shibuya “Snow Pallet 9” 澁谷俊彦 (2016~17)

ヒト科ヒト属ヒト 帯広コンテンポラリーアート2016 (執筆中。告知はこちら
澁谷俊彦展 White Garden (2016年6~7月)

澁谷俊彦 新作ホワイトコレクション (2015)
■澁谷俊彦 ANNIVERSARY COLLECTION
ICE HILLS HOTEL - アイスヒルズホテル in 当別 (2014)
防風林アートプロジェクト (2014)

澁谷俊彦 THE WHITE COLLECTION / GENERATION(2013)
【告知】SNOW PALLET III and 4 : Toshihiko Shibuya installation(~2013年2月17日・千歳/~3月雪解け・札幌)
CREATIVE HOKKAIDO METTS HONG KONG / 香港で北海道の食、観光、アートをPR

【告知】奔別アートプロジェクト (2012年)
JRタワー・アートプラネッツ2012 楽しい現代美術入門 アルタイルの庭(2012年)
■澁谷俊彦「風の森II」Forest of wind 2012-II
【告知】澁谷俊彦「風の森 II」 Forest of wind 2012-II
澁谷俊彦 SNOW PALLET 2、札幌芸術の森美術館で2012年4月14日から撤収(13日に一部撤収)
Toshihiko Shibuya's works are on the overseas website (2012)

「ハルカヤマシロシメジ繁殖計画」 ハルカヤマ藝術要塞
澁谷俊彦 茶室DEアート (2011)
【予告】澁谷俊彦展 -トノサマガエルの雨宿り (2011年5月)
Snow Scape Moere 6 澁谷俊彦「SNOW PALLET」(2011年2月)

PLUS ONE THIS PLACE(2010年9月)

PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 藤本和彦 澁谷俊彦(2009年8月)
澁谷俊彦展-森の雫09- 茶室DEアート (2009年7月)
澁谷俊彦個展-青い雫09-
澁谷俊彦展 森の雫(2008年3月)
つづき
2000~07年は、上のリンクからたどってください


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。