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2023年7月2日に訪れたギャラリーは8カ所(その3)

2023年07月08日 20時49分31秒 | つれづれ日録
(承前)

 大通西21のコインパーキングに車をとめて、初めて「指月 し げつギャラリー」に行きました。
 こぢんまりとしたギャラリーで「第8回 書の交差点」というグループ展が3日間の日程で開かれていました。出品者は関口ユリ子、長佐古良子、長嶋幸子、長原京子、浪田美芳、牧野伊津の6氏で、漢字、かな、墨象など多彩でした。
 別室には長佐古さんによる、「源氏物語絵巻」を模した料紙にかな書で作中歌を載せた軸が展示されていました。

 これは長佐古さんとは関係ない話ですが、作品を見ながら、そのあまりに浮き世離れした物語世界にため息が出ました。
 「源氏物語」は、現実を変えたり、向き合ったりするのではなく、現実から逃げ込む場所として、千年にわたって日本社会で機能してきたのだなと、あらためて感じました。
 筆者は紅衛兵ではないので、だから源氏物語を弾圧せよとは言いません。現実から逃避することも時には必要だからです。でも、逃げる場所としてあまりに強固なのもちょっと考えものだと感じました。

 小雨が降っていましたが、車を運転しているうちにあがりました。

 4カ所目は、レタラ・スペース。
 
 昨年12月に閉まった「ギャラリー・レタラ」が、レンタル中心のギャラリーとして再出発し、その第1弾として「人を描く」展が開かれていました。

 日展会員の西田陽二さん「演奏の後」=左端=をはじめ、道内から白日会に出品している人などの人物画が並んでいました。
 そのとなりは本庄セナさん、高橋未沙さん。
 ほかに鉢呂彰敏、太子弘和、高田健広、武石英孝の計7氏。
 すべて縦位置、100号クラス。

 北上して5カ所目は北都館。
 三浦恵美子個展。
 
 久しぶりにご本人に会って話をしました。

 作品はすべてカタカナの題がついた油彩。
 たとえば「イコウ」というのは「遺構」か「意向」か、「イギ」は「意義」なのか「異議」なのか分からず、見る人がいろいろ想像を働かせる余地があります。 

 これは「キゲン」。
 神々から火を盗んで人類にもたらしたプロメテウスに、筆者には見えます。
 ギリシャ神話における火の「起源」ではないかと思います。
 

 昼食を取りました。
「ハヤシDEドリア」、初めて食べました。


 6カ所目は「スタジオ ZERO」。




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