(承前)
雪がとけたので、ぼちぼち野外彫刻の紹介を再開します。
これは、岩見沢生まれ、旧制札幌二中(現札幌西高)で学んだ山内壮夫の作品で、道立近代美術館の前庭にあります。
前庭の中では、通路や建物から比較的遠いところにあるので、じっくり見たことがない人も意外に多いのではないでしょうか。
1973年作のブロンズ像とのこと。
時代的な背景を考えれば、米国によるベトナム戦争に抗議の意を込めた「ソンミの虐殺」などが制作されたころですから、山内らしいヒューマニズムが、直線的に処理された母子像の中に込められているといえるでしょう。
ところで、2004年9月、北海道をおそった颱風(たいふう)は、記録的な強風被害をもたらし、この彫刻のたっている美術館の前庭にある木もたくさん倒れましたが、この彫刻には、奇跡的に被害がなかったそうです。
以前よりも、見晴らしがよくなったぶん、彫刻の存在に気がつく人も増えたかもしれませんね。
(この項続く)
雪がとけたので、ぼちぼち野外彫刻の紹介を再開します。
これは、岩見沢生まれ、旧制札幌二中(現札幌西高)で学んだ山内壮夫の作品で、道立近代美術館の前庭にあります。
前庭の中では、通路や建物から比較的遠いところにあるので、じっくり見たことがない人も意外に多いのではないでしょうか。
1973年作のブロンズ像とのこと。
時代的な背景を考えれば、米国によるベトナム戦争に抗議の意を込めた「ソンミの虐殺」などが制作されたころですから、山内らしいヒューマニズムが、直線的に処理された母子像の中に込められているといえるでしょう。
ところで、2004年9月、北海道をおそった颱風(たいふう)は、記録的な強風被害をもたらし、この彫刻のたっている美術館の前庭にある木もたくさん倒れましたが、この彫刻には、奇跡的に被害がなかったそうです。
以前よりも、見晴らしがよくなったぶん、彫刻の存在に気がつく人も増えたかもしれませんね。
(この項続く)