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■北海道の器 工藤和彦作陶展 (2024年10月1~7日、札幌) 10月1日ギャラリー巡り・続き

2024年10月04日 07時29分13秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
(承前)

 10月1日のギャラリー巡りの続きで、三越札幌店はこの日8カ所目です。

 工藤和彦さんは旭川に窯を持つ陶芸家。
 全国の百貨店などで個展を開いています。
 粉引や、シラカバを燃やした灰で作った釉薬による片口、スープわん、茶碗などは、やさしい風合いで、食卓によくなじみます。
 かいらぎに似た表面のごく細かなひび割れ模様も、工藤さんの器に、独特の表情をあたえています。

 で、冒頭画像のヒグマです。
 今回の札幌個展が初のお目見えとなります。
 道内でとれた粘土だけだと黒っぽくなってしまうので、有田・伊万里方面の土を混ぜて無釉で焼成し、いかにもクマらしいこげ茶色の色合いになりました。
 会場全体では異彩を放っているんですが、工藤さん、これどうしたんですか? と尋ねると
「もともとこういうのを作るのが好きだけど、道内では取り組んでいる人も少ないし、発表する機会がなくて。陶板はニセコのホテルに納入したことがあるんですが。こういう造形の仕事があればやってみたい」(大意)
とのこと。

 このヒグマ、売れた場合は別ですが、各地の個展に連れていくそうです。
 北海道の陶芸家のトレードマークとしてはうってつけかも。

 なお、旭川の自らの拠点につくった「ウラヤマクラシテル」は現在休業中とのことです。


2024年10月1日(火)~7日(月)午前10時~午後7時(最終日~4時)
三越札幌店 本館9階ギャラリー(札幌市中央区南1西3)

三越ギャラリー | 札幌三越 | 三越 店舗情報



□工藤和彦のうつわ  https://kazuhiko-kudo.com/

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■―素―そのやわらかなもの 15のかたち(2003年)



・地下鉄南北線大通駅に直結
・市電西4丁目からすぐ

・JR札幌駅南口から約800メートル、徒歩13分


(この項続く) 


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