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チャットモンチーを聴いて思ったこと

2010年08月18日 21時12分25秒 | Rising Sun Rock Fes他
 ことしはあまり音楽を聴いてないのだが(じゃあ、何しに2万円も出してライジングサン・ロックフェスティバルなんぞに出かけてるのだとツッコミが入りそうだけど)、いちばん期待していたチャットモンチー(CHATMONCHY)については、ちょっとだけ書こうと思う。

 結論から先に書くと、ライブアクトとしては微妙だった。

 いや、期待や、求めるものが大きすぎたのかもしれない。

 演奏はうまかった。
 スリーピースバンドとしてはかなりのボキャブラリーの持ち主だろうと思う。
 しかし、スリーピースというのは、どうしても技巧を求められてしまいがちである。
「たった3人でここまでアンサンブルできるんやで~」
というポイントに、演奏する側も聴く側も意識がいってしまう傾向があるのではないか。

 とりあえず、メロディアスじゃないベース、手数の少ないドラムスを擁するスリーピースバンドって、あんまりないような気がする。

 そうなると、楽器の音圧の犠牲になってしまうのがボーカルである。
 今回、ボーカルの音圧は相対的に低く、したがって歌詞が聞き取りにくかった。まるで、ライジングサンの初期のころのミキシングみたいだ。

 チャットモンチーは歌詞も大きな魅力である。曲は橋本さん(vo、g)がひとりで書いているが、詞は3人が持ち寄っており、大半が「詞先」で作られている(これは、いまのロックバンドでは、わりとめずらしいかもしれない)。
 だから、詞が聞こえないのは、すごくもったいない。

 全編でギターをかき鳴らすのではなく、アレンジにメリハリをつけて、詞を聞かせたいところ、ボーカルを聞かせたいところでは、思い切って楽器の音圧を下げるなり、手を休めるなりしてほしいと切に思った。
 演奏を聴いているかぎり、探究心旺盛な3人のことだから、きっとうまいことやってくれるだろうと思うのだ。 


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チャットモンチーのせいにしておこう、不眠は。 (08年10月9-11日)


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