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ギャラリー新設情報(2009年1月)

2009年01月25日 20時21分50秒 | 情報・おしらせ
 ★ソクラテスのカフェギャラリー(西区琴似2の7 メシアニカビル地下)

 「なぜだ! 売れない文庫フェア」などユニークな催しですっかり有名な本屋さんになった 「くすみ書房」が、地下に開いているのが「ソクラテスのカフェ」。
 古本屋と喫茶(ちょっと昔風)が合体したようなスペースで、古本を読みながら珈琲を飲むこともできます。
 その一角が、ギャラリーになりました。
 こけら落としとして、札幌の版画家和田裕子さんの個展を開催(25日まで)。

 もともとは、カフェ内の会議室などとして使われていたそうです。
 天井はあまり高くなく、室内はそれほど広くありません(時計台ギャラリーC室の半分くらい?)。廊下側がガラス窓になっています。

 1週間よりも2週間借りたほうが割安の借り賃になっています。
 3月まではすでに埋まっているとのことで、1月27日(火)-2月8日(日)には鈴木喜景個展が予定されています。


11:00-18:00 月曜休み


・中央バス、ジェイアール北海道バスの小樽行き高速バス「西区役所前」からすぐ(ただし北大経由は通過)
・地下鉄東西線「琴似」駅から徒歩8分


  


 ★アトリエムラ・ギャラリー(中央区南13西11)

            

 1月10日にオープンし、5月11日までの長期間、第1回特別記念企画として「やちまた」と称した絵画・彫刻の8人展をひらいています。
 會田千夏、井桁雅臣、國松明日香、杉山留美子、福井路可、前川アキ、松隈康夫、三木俊治の8氏です。

 「アトリエムラ」というのは、オーナーの呉(ご)さんが東京の豊島区でひらいていたギャラリーの名前で、戦前その附近に、若い美術家が多く住んだ「アトリエ村」があったことに由来します。
 そのあたり一帯を、詩人の小熊秀雄が「池袋モンパルナス」と命名したと聞けば、思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 三木さんとはそのころからの知り合いとのことで、そこから人脈が広がって、第1回としてはなかなか豪華な顔ぶれによる展覧会となりました。

 建物はもともと企業の社宅として使われていたもので、とてもモダンに見えますが、40年以上前にたてられました。
 改装には1年半ほどかかりました。中2階には小さなカフェがしつらえてありますが、営業は2月からの予定。

 ギャラリーのスペースは、カフェからさらに階段をすこし上ったところにあり、それほど広くはありませんが、片流れ屋根になっているため手前側の天井がかなり高く、昼は南から日が差し込みます。

 作品では、三木さんが、世界的に名高い砲丸投げの砲丸の製作者とコラボレーションした作品(許しを得て手にしてみましたが、非常に重い!)がユニーク。
 ちなみに、三木さんは8人中ただひとりの道外作家ですが、1996年にギャラリーユリイカで個展を開いているほか、道立旭川美術館前の「行列」という彫刻作品が有名です。

 また、新進の画家である會田さんが、ちょっと以前のシリーズ「katarijima」にふたたび取り組んでいるのが注目されます。

 呉さんは札幌のご出身です。
「あまり堅苦しくないスペースにしたい。しばらく東京にいたので、徐々に北海道のペースに慣れていきます」
と話しておいででした。
 「やちまた」展は、期間が長いので、今後アーティストトークなどもあるかもしれません。

11:00-20:00(カフェは-19:00)
火曜休み

http://www.atelier-mura.jp/



・じょうてつバス「南14西11」から徒歩3分(宮越屋珈琲のある角を入ってすぐ、南向き)
・市電「西線14条」から徒歩9分
・市電「行啓通」から徒歩11分
・地下鉄南北線「幌平橋」から徒歩18分
(駐車場3台)



           

 ★アラゼンビル1階(中央区南2西10)
 地図Cの「ADPギャラリー」が入っているビルです。

 ここは以前、東リのオフィスが入居していました。
 東リといえば、筆者はすぐに「パネルクイズ アタック25」を思い出すのですが、現在ではすでにスポンサーをおりています。

 すでに次のテナントが決まっているとのことで、入居するまでの短い間、ギャラリーとして使うこともあるとのこと。
 床には、東リのパネルカーペットが敷かれていました。

 筆者が行ったときには、「さまざまなアーティストたち展」がひらかれており(1月9日-22日、日曜・祝日休み)、恵庭にお住まいの高崎勝治・幸子さんの抽象版画を多数拝見することができました。

・市電「中央区役所前」から徒歩2分
・地下鉄東西線「西11丁目」から徒歩3分
・じょうてつバス、ジェイアール北海道バス「中央区役所前」から徒歩2-4分



 なお、Northern Life(中央区南2西2 時計台補聴器センタービル2階)は、別項で紹介する予定です。


 参考までに、この2年間ほどに新設されたギャラリーを紹介したエントリへのリンクを下にはっておきましたが、いやー、多いですねー。

 しかし、じっさいには、とくに都心を中心にして稼働率は下がってきているという印象があります。
 ますます中心部をはなれたところに立地する傾向が強まっています。


新設ギャラリー情報2008年10月
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