北海道美術ネット別館

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■FAF工房陶展(2月6日まで)

2007年02月06日 07時18分50秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 後志管内倶知安町の廃校跡で陶芸に取り組む林雅治さんの展覧会。奥様の幸子さんは、うつわの絵付けを担当しています。
 北海道美術ネットでは何度も登場している林さん。走泥社の活動に影響を受けてオブジェ制作にとりくみ、同志とともに「NAC展」を札幌で毎年ひらく一方で、あたたかな肌合いのうつわも作ります。さらに、地元・小川原脩記念美術館の前庭で野外美術展を組織するなど、多方面に活動しています。

 今回の陶芸展は、オブジェ、うつわ、陶額がならぶ、バラエティにとんだものとなりました。
 林さんのオブジェというと、真っ白のチューブ状の作品を思い出しますが、今回は、角柱がくねくねと曲がったような形状。しかも、黒っぽい部分が多い。
 この黒は、釉薬ではなく、顔料を直接素焼きの上に塗っているそうです。なるほど、光沢がありません。

 うつわは、茶碗やぐいのみ(赤トンボの絵がかわいらしいので、ひとつ買いました)、すり鉢など。
 上述のオブジェを制作した際にできた余りの部分を、ちいさな四角のうつわにしています。なんと600円。ぐいのみにも、一輪挿しにもできる、ユニークな作品です。

 陶額は、昨年のガーゼを利用した作品とはうってかわって、ごくシンプルなもの。文様などはいっさい描かれていません。
 ただし、絵の出る中央部が、名刺ぐらいの大きさしかないので、じっさいにかざる際には、ひとくふう必要になりそうです。

 ところで「FAF工房」って、フロンティア・アート・ファームの頭文字だったんですね。
 知らなかった…。

2月1日(木)-6日(火)11:00-19:00(最終日-17:00)
石の蔵ぎゃらりぃ はやし(北区北8西1 地図A

□FAF工房の紹介

■レリーフによる作品(06年8月)
■12th NAC展(06年10月)
■風の中の彫刻展(06年秋)
■新春茶わん展(06年2月、画像なし)
■風の中の彫刻展(05年)
■林雅治個展 陶による造形(03年)
■林雅治個展 ニュースペーパーは伝える After the fall(02年、画像なし)
■第7回NAC陶展(01年、画像なし)
■富田知子・林雅治・林玲二3人展(01年)
■林雅治個展(01年)


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