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道都大中島ゼミの谷口貴陽さんと北海学園大I部写真部の岩田美津希さんの2人展。
一口で言って、かなり攻めている展覧会だと思う。岩田さんが写真を、谷口さんが絵(シルクスクリーンのモノタイプ)を出品しているのだが、題を含め、キャプションのたぐいは一切ない。額装された作品も皆無。
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もともと、岩田さんが個展を開くつもりで、谷口さんが相談を受けているうちに、2人展にしようということになったそうで、絵画は彼女の写真にインスパイアされたものだという。絵の具(インク)がほとばしっているような、熱い抽象ともいうべき作品が多く、ぱっと見にはアクリルか油彩に見える。
一方、岩田さんは各種グループ展で、平面インスタレーションふうに複数のプリントを組み合わせ、青春のひりひりした痛々しい感情の発露を表現している。ロックンロールの初期衝動にも共通する疾走感ともいえる。近年の札幌の大学写真部界隈では、ひさしぶりに目を引く存在だと思う。
これまではテキストやキャプションが効果をあげていたが、今回は全く付けられていない。
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絵画と写真が一緒に出ているグループ展はめずらしくないが、今回のように、絵画と写真が渾然一体となっている展示というのは、ありそうで、あまりない。
2016年4月19日(火)~24日(日)午前11時~午後7時(初日午後3時~、最終日~午後5時)
ほくせんギャラリー ivory(札幌市中央区南2西2 NH HOKUSEN ブロックビル4階)
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