竹津昇さんは千歳の学校で教壇に立ちつつ、水彩画に取り組んでいる。その旺盛な制作・発表ぶりは、下のリンクによってじゅうぶんうかがえるだろう。
個展、グループ展のほか、ことし道展会友に推挙。さらに、水彩連盟展に出品し、一線美術展では会員になっている。
たしか恵庭は竹津さんの実家があるマチで、これまでの展覧会と違い、旧作も出すとのこと。
会場に行ってみると、大小41点(一部は油彩)が展示されていた。ただし、キャプションがまだほとんど準備されていなかった。
そのため、どれが旧作なのかわからなかったが、まあ筆者が見たことのある作品が多く、見たことないのが旧作(20世紀より前)なんだろうと考えることにした。
一時、毎年のようにスペインでスケッチの旅をしていた竹津さんだが、スペインに材を得たとはっきりわかる作は、意外と少ない。
それより多いのは、古い壁が中心モティーフになっている絵で、たしか2000年前後の道展に入選した、壁の前に自転車を置き、左側の空間を空けた構図の絵などがなつかしかった。この絵は、自然と左奥へ視線が導かれるので、筆者が好きな作品だ。
古い壁や自転車のほか、リヤカー、農機具といったモティーフを見ていると、竹津さんの絵には、人物はそれほど登場しなくても、人間の生活のにおいがはっきりと感じ取れる。
それらのモノは、黙々と働く人間たちの生を、静かに物語っているかのようである。
描法は、意外なほど変わっていないような気がした。
竹津さんは、筆を走らせることも、絵の具をにじませることも、あまりしない。筆を置いていく-というのが、たぶん一番近いと思う。だから、平らなはずの壁が、筆触によって、前後に動き出しているかのように見える。その効果は、セザンヌを思わせる。
雪中の木の家を描いた作品が1点あり、こういうリアル路線でもじゅうぶんやっていけるようだが、あえて武骨な描法で対象に迫る道を竹津さんは選んだように思うのだ。考えすぎかな。
2009年11月20日(金)-24日(火)10:00-6:00(最終日-5:00)
夢創館(恵庭市・島松駅前)
□水彩の旅 http://www.geocities.jp/madrid2002jp/
□toledoの部屋 http://plaza.rakuten.co.jp/toledo/
■第2回グループ水煌 (2009年9月、画像なし)
■竹津昇水彩画展 (2009年6月)
■第27回一線美術会北海道支部展 (2009年5月)
■第3回水彩連盟北海道札幌支部展(2008年11月、画像なし)
■一線美術会第26回北海道支部展(2008年5月、画像なし)
■第1回グループ水煌(すいこう、2007年 画像なし)
■竹津昇・石垣渉2人展(2007年)
■竹津昇・Arcosスケッチ展(2007年)
■第1回水彩連盟北海道札幌支部展(2006年)
■竹津昇『スペイン・スケッチ展』(2006年)
■竹津昇スペインスケッチ展(2006年)
■竹津昇エストラマドゥーラ・スケッチ展(2006年、画像なし)
■第36回北海道教職員美術展(2006年、画像なし)
■竹津昇・アンダルシア・スケッチ展(2005年)
■一線美術会第22回北海道支部展(2004年、画像なし)
■竹津昇スケッチ展(2004年、画像なし)
■竹津昇水彩展 MADRID FREE TIME(水彩の旅)=2003年、画像なし
■竹津昇水彩スケッチ展(2002年、画像なし)
個展、グループ展のほか、ことし道展会友に推挙。さらに、水彩連盟展に出品し、一線美術展では会員になっている。
たしか恵庭は竹津さんの実家があるマチで、これまでの展覧会と違い、旧作も出すとのこと。
会場に行ってみると、大小41点(一部は油彩)が展示されていた。ただし、キャプションがまだほとんど準備されていなかった。
そのため、どれが旧作なのかわからなかったが、まあ筆者が見たことのある作品が多く、見たことないのが旧作(20世紀より前)なんだろうと考えることにした。
一時、毎年のようにスペインでスケッチの旅をしていた竹津さんだが、スペインに材を得たとはっきりわかる作は、意外と少ない。
それより多いのは、古い壁が中心モティーフになっている絵で、たしか2000年前後の道展に入選した、壁の前に自転車を置き、左側の空間を空けた構図の絵などがなつかしかった。この絵は、自然と左奥へ視線が導かれるので、筆者が好きな作品だ。
古い壁や自転車のほか、リヤカー、農機具といったモティーフを見ていると、竹津さんの絵には、人物はそれほど登場しなくても、人間の生活のにおいがはっきりと感じ取れる。
それらのモノは、黙々と働く人間たちの生を、静かに物語っているかのようである。
描法は、意外なほど変わっていないような気がした。
竹津さんは、筆を走らせることも、絵の具をにじませることも、あまりしない。筆を置いていく-というのが、たぶん一番近いと思う。だから、平らなはずの壁が、筆触によって、前後に動き出しているかのように見える。その効果は、セザンヌを思わせる。
雪中の木の家を描いた作品が1点あり、こういうリアル路線でもじゅうぶんやっていけるようだが、あえて武骨な描法で対象に迫る道を竹津さんは選んだように思うのだ。考えすぎかな。
2009年11月20日(金)-24日(火)10:00-6:00(最終日-5:00)
夢創館(恵庭市・島松駅前)
□水彩の旅 http://www.geocities.jp/madrid2002jp/
□toledoの部屋 http://plaza.rakuten.co.jp/toledo/
■第2回グループ水煌 (2009年9月、画像なし)
■竹津昇水彩画展 (2009年6月)
■第27回一線美術会北海道支部展 (2009年5月)
■第3回水彩連盟北海道札幌支部展(2008年11月、画像なし)
■一線美術会第26回北海道支部展(2008年5月、画像なし)
■第1回グループ水煌(すいこう、2007年 画像なし)
■竹津昇・石垣渉2人展(2007年)
■竹津昇・Arcosスケッチ展(2007年)
■第1回水彩連盟北海道札幌支部展(2006年)
■竹津昇『スペイン・スケッチ展』(2006年)
■竹津昇スペインスケッチ展(2006年)
■竹津昇エストラマドゥーラ・スケッチ展(2006年、画像なし)
■第36回北海道教職員美術展(2006年、画像なし)
■竹津昇・アンダルシア・スケッチ展(2005年)
■一線美術会第22回北海道支部展(2004年、画像なし)
■竹津昇スケッチ展(2004年、画像なし)
■竹津昇水彩展 MADRID FREE TIME(水彩の旅)=2003年、画像なし
■竹津昇水彩スケッチ展(2002年、画像なし)
学校の会議がはいっちゃって、中抜け
しました。そのため、キャプションも
つけれなくて、ごめんなさい。
・・・・・・・・汗
今後ともかんばってください。今回は、なつかしい絵に再び見まえることができて、よかったです。