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■WHAT CAFE EXHIBITION vol.35 (3月22日~4月7日、天王洲)ー2024年春東京(20)

2024年05月09日 06時55分28秒 | 道外で見た展覧会
(承前)

 今回の上京で達成したかったことのひとつに
「大橋鉄郎作品のハシゴ」
がありました。
 新人の登竜門として知られる「VOCA(ヴォーカ)展」に、女性がピースサインを出している絵画(イラストレーション)を出品した札幌の若手大橋鉄郎さんは、別のグループ展に、もうひとつのシリーズであるペーパークラフトを出しているので、これは見に行かなくては!
…と思ったのです。

 冒頭画像は、両シリーズが合体?した1点。
 ピースシリーズがサービス判の写真のように、作品に貼ってあります。




 このショボイ感じが、いかにも現代日本なんだよなあ~。最高です。

 ただビックリしたのは、非常に似たコンセプトの作品を出している人が同じ会場内にいたこと。

 今回の出品作家は次の通り。

沼田侑香 / 遠藤文香 / 王之玉 / 大橋鉄郎 / 斉木駿介 / 酒井建治 / 澄川温泉 / 瀬戸優 / 時吉あきな / 丸山太郎 /

 作家の推薦にあたった沼田侑香さんが、やはりインターネット上のイメージを扱った作品を出していたのです。
 




 「澄川温泉」という、まるで閉鎖してしまった札幌市南区の施設のような変わった名の作家が抽象画を並べていたので、キャプションを見たら、なんと札幌の作家(1991年生まれ)のようです。
 ギャラリー犬養で個展を開いたとか、大橋さんも出していたPARCO札幌店でのグループ展「made and seek」に出品していたと記してあるのですが、筆者はまったく記憶にありません。すみません。
 

 もうひとり、インターネット上のイメージを扱う斉木駿介さんの絵画は、2021年に札幌の500m美術館で開かれた「emerging artists」展で見て、強く印象に残っています。
 こんなイメージも絵になるんだ! という驚きがあります。


2024年3月22日(金)~4月7日(日)午前11時~午後6時(最終日~5時)
WHAT CAFE(東京都品川区東品川2-1-11)

https://tetsuro-ohashi.com/

過去の関連記事へのリンク
VOCA展 現代美術の展望─新しい平面の作家たち(3月14~30日、上野) 2024年春東京(10)
写真展 “Future is in the Past” 未来は過去にある。 (2024年1~2月)

大橋鉄郎展「これって正解です(か?)」 (2021、網走) 

竣工50年 北海道百年記念塔展 井口健と「塔を下から組む」 (2020、小樽)
塔を下から組む―北海道百年記念塔に関するドローイング展 (2018)


https://shunsuke-saiki.com/

emerging artists -躍動する新進芸術家たち- (2021)



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