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(20)
知床は遠い。
さすが、語源がアイヌ語で「地の果て」を意味する「シリエトク」だけある。
※2024年8月追記。この「地の果て」の語源説は、国立アイヌ民族博物館の解説で明確に否定されています。「地の突端」ぐらいの意味だそうです。
北見も知床もおなじオホーツク管内であるから、すぐに行けると思っておられる向きもあるかもしれないが、北見から斜里町ウトロ(知床半島の真ん中あたりにある、知床観光の拠点)までおよそ120キロあり、車で2時間半はかかる。
おなじ斜里町内でありながら、斜里の中心部からウトロまで30分で行くのは結構厳しい(もっとも、今回20年ぶりに走ったら、道路はかなり改良されていた)。
一昨年の夏に北見に越してきて、知床に行ったのは今回が初めて。
余談になるが、管内市町村のうち、西興部村と清里町には、住んでいるうちには行けないような気がする。
10月の某日。
家族4人、妻の妹とその子の、計6人で、土曜朝に出発。
オーソドックスに、国道334号経由で斜里へ。
清里を過ぎると、道は一直線で、そのまま海別岳に突き刺さるように見える。
昼食は斜里町郊外のファミリーレストラン的なお店で。
その後、北のアルプ美術館に寄る。
斜里町市街地には、ほかにも知床博物館などの見どころはあるが、半島方面へ急ぐ。
斜里町市街地とウトロ地区の間にある最も有名な観光スポットは、オシンコシンの滝であろう。
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国道沿いに駐車帯があり、そこから徒歩で2、3分という、立ち寄りやすい場所である。
ウトロ地区の手前。
左奥に、「カメ岩」と呼ばれる岩が見える。たしかに、亀を横から見た姿にそっくりである。
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カメ岩を過ぎたところに、ウトロ地区がある。
知床半島の北側海岸では、ほとんど唯一の集落で、漁港や温泉ホテルなどがある。
さて、チェックインする前に、ウトロ地区を過ぎて、知床五湖方面へと向かう。
知床五湖については、昨年から探索のルールが、時季などにより変わることになった。コースによっては講義つき有料だったりするが、ここで説明するのは煩雑なので、知床自然センターのサイト(ちなみに、左の画像は、センターのお手洗いにあった貼り紙)などをご覧いただきたいが、一湖の近くまで木道を通って帰ってくるだけであれば無料で、手続きも不要だ。
(ただし、このテキストをアップした時点では、冬期間閉鎖になっているであろう)
下の画像を見ればわかるとおり、木道は、空中回廊のように大がかりなもの。
道立旭川美術館が所蔵している神山明さんの彫刻のように見える。
国立公園の中にこんなものを設置したのは、この附近が、クマの生息密度が非常に高い地域だからだ。
木道は、団体観光客が多く、関西地方や台湾とおぼしき会話が聞こえる。
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秋色の濃い一湖。
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遠くオホーツク海に午後の陽光が降り注ぐ。
知床五湖からウトロへ戻る途中。
車が2、3台、道端に止まっている。
直線道路ではないので、やみくもに追い抜くわけにもいかないと思っていたら、道路ぎわに野生の熊が2頭いて、山の中へと戻っていくところだった。
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もちろん、野生の熊を目撃したのは、初めてだ。
知床は遠い。
さすが、語源がアイヌ語で「地の果て」を意味する「シリエトク」だけある。
※2024年8月追記。この「地の果て」の語源説は、国立アイヌ民族博物館の解説で明確に否定されています。「地の突端」ぐらいの意味だそうです。
北見も知床もおなじオホーツク管内であるから、すぐに行けると思っておられる向きもあるかもしれないが、北見から斜里町ウトロ(知床半島の真ん中あたりにある、知床観光の拠点)までおよそ120キロあり、車で2時間半はかかる。
おなじ斜里町内でありながら、斜里の中心部からウトロまで30分で行くのは結構厳しい(もっとも、今回20年ぶりに走ったら、道路はかなり改良されていた)。
一昨年の夏に北見に越してきて、知床に行ったのは今回が初めて。
余談になるが、管内市町村のうち、西興部村と清里町には、住んでいるうちには行けないような気がする。
10月の某日。
家族4人、妻の妹とその子の、計6人で、土曜朝に出発。
オーソドックスに、国道334号経由で斜里へ。
清里を過ぎると、道は一直線で、そのまま海別岳に突き刺さるように見える。
昼食は斜里町郊外のファミリーレストラン的なお店で。
その後、北のアルプ美術館に寄る。
斜里町市街地には、ほかにも知床博物館などの見どころはあるが、半島方面へ急ぐ。
斜里町市街地とウトロ地区の間にある最も有名な観光スポットは、オシンコシンの滝であろう。
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国道沿いに駐車帯があり、そこから徒歩で2、3分という、立ち寄りやすい場所である。
ウトロ地区の手前。
左奥に、「カメ岩」と呼ばれる岩が見える。たしかに、亀を横から見た姿にそっくりである。
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知床半島の北側海岸では、ほとんど唯一の集落で、漁港や温泉ホテルなどがある。
さて、チェックインする前に、ウトロ地区を過ぎて、知床五湖方面へと向かう。
知床五湖については、昨年から探索のルールが、時季などにより変わることになった。コースによっては講義つき有料だったりするが、ここで説明するのは煩雑なので、知床自然センターのサイト(ちなみに、左の画像は、センターのお手洗いにあった貼り紙)などをご覧いただきたいが、一湖の近くまで木道を通って帰ってくるだけであれば無料で、手続きも不要だ。
(ただし、このテキストをアップした時点では、冬期間閉鎖になっているであろう)
下の画像を見ればわかるとおり、木道は、空中回廊のように大がかりなもの。
道立旭川美術館が所蔵している神山明さんの彫刻のように見える。
国立公園の中にこんなものを設置したのは、この附近が、クマの生息密度が非常に高い地域だからだ。
木道は、団体観光客が多く、関西地方や台湾とおぼしき会話が聞こえる。
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秋色の濃い一湖。
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遠くオホーツク海に午後の陽光が降り注ぐ。
知床五湖からウトロへ戻る途中。
車が2、3台、道端に止まっている。
直線道路ではないので、やみくもに追い抜くわけにもいかないと思っていたら、道路ぎわに野生の熊が2頭いて、山の中へと戻っていくところだった。
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もちろん、野生の熊を目撃したのは、初めてだ。
(この項続く)