■nid-Espace et musique et un café-（4月25日まで）

（承前）

　4月24日の続き。

　nid は、フランス語で「巣」の意味。
　「mobile + photo + sound + cafe」
のテーマで、モビールをjobin.、写真をこんのあきひと、音楽をsippoと佐々木隆介の4氏が担当し、3日間限定のカフェ空間で、映像と音を楽しんでもらおうというもの。

　1ドリンク付きで1000円。

　なるほどね。

　筆者はいつも、「アートと価格」ということを考える。
　音楽のライブや演劇なんかは、その場に入るだけでお金がかかるが、美術の場合は、入場無料の場合がほとんどだ。
　これは、食事のお店が、かならずそこでなにがしかのサービスが供されるので、そこでお金が必要になるのに対し、物を売るお店は、入るだけならタダで、何かを買って初めて対価が発生するのと、似ている。
　美術館のミュージアムショップが、入るだけなら無料なのもそれとおなじだろう（チケットを買わなくては入れないミュージアムショップというものは存在しない）。

　しかし、アートだとしても、そこで音楽を聴かせ、時間とともに投影する写真を見せるのであれば、対価をいただく－という発想が出てくるのも、アリだろうと思う。
　かつてのように、アートといえば絵や彫刻で、お持ち帰りできる物ばかりでは、最近はなくなっているからである。

　ところで、作者4人の意図としては、照明を落とした空間で癒やされてほしい－というのがあったんだろうと思うけれど、実際にはじぶんは、知り合い3人が先に来ていたこともあって、和むというより、盛り上がってしまった。騒がしくてすいません。なので、1000円が適正価格なのかどうかは、何とも言えない。
（2回目以降は200円）


　なお、作者のひとりで、最近ものすごい勢いで発表を続けているこんのあきひとさんは、おなじビルの3階にある「musica hall cafe」で、グループ展「四色」を開催中。今晩9時までの由。
　さらに、5月1日から31日まで、六花亭福住店2階喫茶室でも作品展を開く（11時～5時半）。

　
4月23日(金)～25日（日）1:00～11:00(初日6：00pm～、最終日～9：00）ラストオーダー30分前
ATTIC（札幌市中央区南3西6　長栄ビル4階）

□https://sites.google.com/site/nidcafe/



（この項続く）