この文章を書いているのは5月初旬で、木村さんはすでにつぎの個展(木村環作品展“アリス!”=5月2日(金)-11日(日)11:00-19:00、ギャラリー門馬ANNEX。中央区旭ヶ丘2)。の搬入作業に取りかかっているわけで、アップがおそくなって非常に申し訳ないのですが、考えてみれば、彼女がCDショップの片隅で初の個展をささやかにひらいたのはわずか1年前のこと、その後、矢継ぎ早に個展や2人展をひらいて、しかも毎回すべて新作をそろえ、あの独特の鉛筆細密画は、すっかり札幌の美術シーンに定着した感があります。実質デビュー1年、都心の一般的なギャラリーは初めて、ときくと、たしかにそうなんですが、ちょっと信じられません。
鉛筆画というと、なんだか弱々しい印象を持つ言葉かもしれませんが、細部まで丁寧かつ精緻(せいち)に描きこまれ、イマジネーション豊かな世界が展開する彼女の絵画世界は、ほかに類例のないものだといえるでしょう。会場に合わせ、出品全作品を縦か横に統一するなど、用意周到さもかなりのものです。
今回も、人の頭部が鳥かごになっていたり、背中から細い枝のようなものがびっしりと生えていたり、髪の中に4組のこびとがひそんでいたり、この作者ならではのメタモルフォーゼがあちこちで爆発しています。
ただし、会場で少し作者と話したのですが
「わたしは、自分がどれだけ自由になれるかやってみたい」
ということばには、なんだかぐっときましたね。
木村環といえばああいう画風-というところに安住せず、早くも次のステップを見据えているようなのです。
そんなに急いでどうするの、という気もしましたが、やっぱりアーティストなんだよね。
出品作は次のとおり。
「寄生1」
「寄生2」
「寄生3」
「唄う人」
「鳥カゴ」
「蜂」
「花1」
「花2」
「肖像1」
「肖像2」
「肖像3」
「繭1」
「繭2」
「肖像4」
「デビルマン」
「蔦」
「羽根」
「カラー」
「薔薇」
「庭師1」
「庭師2」
「寄生4」
「寄生5」
「寄生6」
08年3月18日(火)-23日(日)11:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリーユリイカ(中央区南3西1、和田ビル2階 地図B)
□Smiling Hour http://www006.upp.so-net.ne.jp/kim-igor/
■木村環×藤谷康晴作品展「乱」(07年12月)
■藤谷康晴ライブドローイング “無言の警告”■木村環鉛筆画展 愛の挨拶(07年11月)
■木村環作品展“Little Fury Things”(07年秋)
■木村環 a.k.a.kim-igor "METAL BOWL STRIKES AGAIN"(07年5月)
鉛筆画というと、なんだか弱々しい印象を持つ言葉かもしれませんが、細部まで丁寧かつ精緻(せいち)に描きこまれ、イマジネーション豊かな世界が展開する彼女の絵画世界は、ほかに類例のないものだといえるでしょう。会場に合わせ、出品全作品を縦か横に統一するなど、用意周到さもかなりのものです。
今回も、人の頭部が鳥かごになっていたり、背中から細い枝のようなものがびっしりと生えていたり、髪の中に4組のこびとがひそんでいたり、この作者ならではのメタモルフォーゼがあちこちで爆発しています。
ただし、会場で少し作者と話したのですが
「わたしは、自分がどれだけ自由になれるかやってみたい」
ということばには、なんだかぐっときましたね。
木村環といえばああいう画風-というところに安住せず、早くも次のステップを見据えているようなのです。
そんなに急いでどうするの、という気もしましたが、やっぱりアーティストなんだよね。
出品作は次のとおり。
「寄生1」
「寄生2」
「寄生3」
「唄う人」
「鳥カゴ」
「蜂」
「花1」
「花2」
「肖像1」
「肖像2」
「肖像3」
「繭1」
「繭2」
「肖像4」
「デビルマン」
「蔦」
「羽根」
「カラー」
「薔薇」
「庭師1」
「庭師2」
「寄生4」
「寄生5」
「寄生6」
08年3月18日(火)-23日(日)11:00-19:00(最終日-17:00)
ギャラリーユリイカ(中央区南3西1、和田ビル2階 地図B)
□Smiling Hour http://www006.upp.so-net.ne.jp/kim-igor/
■木村環×藤谷康晴作品展「乱」(07年12月)
■藤谷康晴ライブドローイング “無言の警告”■木村環鉛筆画展 愛の挨拶(07年11月)
■木村環作品展“Little Fury Things”(07年秋)
■木村環 a.k.a.kim-igor "METAL BOWL STRIKES AGAIN"(07年5月)