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相馬康宏さんが昨年から「陶象」と題した個展を始めた。
陶といっても、うつわは1点もなし。
高さ50センチほどのオブジェが10点並ぶ。
いわゆる彫刻と異なるのは、着彩された作品があること。
また、素材が土であるため、一度削りすぎてしまうとリカバリーが難しい木や石に比べると、作る過程での成形は容易だとのこと。
もうひとつ思ったのは「正面性に乏しい」ということ。
つまり、どこから見てもオッケーなのだ。
いや、よく考えると、具象彫刻の正面というのは、彫刻の正面というよりは人物の正面かもしれないし、野外にたつモニュメントの正面は、純粋に作品によって決められるのではなく、置かれる場所の動線などで決まるような気もするのだが、それはさておき、相馬さんの作品は、見る方向で、受ける印象がかなり異なる。
つぎの画像の、右側の作品は、裏表で形状がぜんぜん違う。
相馬さんによれば、空知管内由仁町の自宅工房にはこの手の作品が「千点はある」といい、もっと大きなサイズの作品も倉庫にたくさん置いてあるそうだ。
相馬さんの言葉でもう1点。
やはり、彫刻ではないので、簡単に他のイメージを喚起するような形状はなるべく避けているとのこと。
言い換えれば、彫刻とは違う作風を目指しているということなのだろう。
つぎの画像で、左側の作品は
「ちょっと彫刻に似ているから、自分としてはあんまり良くないね」
と相馬さんは言う。
安田侃を連想する人もいるらしいが、筆者はヘンリー・ムーアやバーバラ・ヘップワースを想起した。
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以下の画像3点は、おなじ作品を異なる角度から撮っているが、どっちから見てもかまわない相馬さんの作品らしさが出ていると思う。
この作品は、案内はがきでは、90度置き方を変えて撮影されているというから驚いてしまう。
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昨年はじつに22年ぶりの個展だったが「10年間は続けたい」と相馬さんは話していた。
2019年4月2日(火)~7日(日)午前10時45分~午後5時(最終日~4時)
ギャラリー大通美術館(札幌市中央区大通西5 大五ビル)
■相馬康宏作品集「陶象」 (2018)
陶といっても、うつわは1点もなし。
高さ50センチほどのオブジェが10点並ぶ。
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また、素材が土であるため、一度削りすぎてしまうとリカバリーが難しい木や石に比べると、作る過程での成形は容易だとのこと。
もうひとつ思ったのは「正面性に乏しい」ということ。
つまり、どこから見てもオッケーなのだ。
いや、よく考えると、具象彫刻の正面というのは、彫刻の正面というよりは人物の正面かもしれないし、野外にたつモニュメントの正面は、純粋に作品によって決められるのではなく、置かれる場所の動線などで決まるような気もするのだが、それはさておき、相馬さんの作品は、見る方向で、受ける印象がかなり異なる。
つぎの画像の、右側の作品は、裏表で形状がぜんぜん違う。
相馬さんによれば、空知管内由仁町の自宅工房にはこの手の作品が「千点はある」といい、もっと大きなサイズの作品も倉庫にたくさん置いてあるそうだ。
相馬さんの言葉でもう1点。
やはり、彫刻ではないので、簡単に他のイメージを喚起するような形状はなるべく避けているとのこと。
言い換えれば、彫刻とは違う作風を目指しているということなのだろう。
つぎの画像で、左側の作品は
「ちょっと彫刻に似ているから、自分としてはあんまり良くないね」
と相馬さんは言う。
安田侃を連想する人もいるらしいが、筆者はヘンリー・ムーアやバーバラ・ヘップワースを想起した。
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以下の画像3点は、おなじ作品を異なる角度から撮っているが、どっちから見てもかまわない相馬さんの作品らしさが出ていると思う。
この作品は、案内はがきでは、90度置き方を変えて撮影されているというから驚いてしまう。
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昨年はじつに22年ぶりの個展だったが「10年間は続けたい」と相馬さんは話していた。
2019年4月2日(火)~7日(日)午前10時45分~午後5時(最終日~4時)
ギャラリー大通美術館(札幌市中央区大通西5 大五ビル)
■相馬康宏作品集「陶象」 (2018)