■札幌ミュージアム・アートフェア(2020年12月19日～21年2月14日)

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴い会場2カ所の会期があいてしまったことから、急きょ企画された展覧会。
　募集に応じた道内の14のギャラリーのブースが両美術館に並んでいます。

　きょうで終わりなので、簡単に書きますが、たいへん面白かったです。個人的に、ですが。
　ふだんギャラリーを巡っている自分には、それぞれのギャラリーが引っ越してきたような印象を受けました。
　美術館ではほとんど見ない(しかし、水準的にはべつに遜色ない)作家たちの作品が並ぶのは壮観です。

　「コロナ禍でギャラリーの経営が大変なのはわかるけれど、美術館内で販売するのはいかがなものか」
という声があるのは承知しています。
　ただ、気になる人は、販売のことは気にしなくていいと思います。
　会場で誰かから
「このイルカのポスターいかがですか？ お安いですよ」
などと声を掛けられることはありません。安心して鑑賞に専念できます(まあ、道内のギャラリーでもそういうことはありません。もしキャッチセールスまがいのことをしているギャラリーがあれば、それはだめなギャラリーです）。

　というわけで、おすすめです。


2020年12月19日(土)～21年2月14日(日)
午前9時45分～午後5時: 札幌芸術の森美術館
午前10時～午後5時: 本郷新記念札幌彫刻美術館(いずれも入場4時半)
月曜(祝日開館し翌火曜休)・年末年始休み

https://artpark.or.jp/artfair2020-21/

(この項続く)