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(承前)
白濱雅也さんは、東日本大震災を機に東京から帯広に、さらに十勝管内豊頃町十弗の農家跡に移り住んで、そこを「Art Labo 北舟」と名付けてギャラリーにする一方、札幌など各地で自分の個展を開き、現代アートのグループ展を企画し…と、とにかく意欲的な活動を続けています。
今年は、自分の軽トラックを小さな美術館に改装して、九州まで走らせ、各地で移動展を展開しています。
さらに初の絵本制作に挑戦し、その原画展を、帯広、根室市厚床、札幌の3カ所で開催し、軽トラ移動の合間に搬入搬出を行っていました。
まさに東奔西走の活躍ぶりには、脱帽してしまいます。
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絵本「スターとゴールド どうしていいかわからない」の各ページの原画のほか、喫茶店側には小品が5、6点ほど掛かっています。
原画は、絵本でもわかりますが、板に直接描かれているため、木目や凹凸などがいいぐあいに画肌に見えていて、素朴な風合いを醸し出しています。
作品は、酪農・畜産現場では脇役ともいえる牡牛の「スター」(ホルスタイン)と「ゴールド」(肉牛、和牛)が、牧場の外へ出て冒険する物語です。
絵本といっても、60ページ以上あり、文章の量もそれなりにあります。
幼児が楽しめる「ぐりとぐら」や「ミッフィー」のような絵本ではなく、大人のための物語といえそうな感じです。
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1冊1650円のところ、増刷(!)した際にミスがあったとのことで特価1200円で販売されていました。
現代アートや絵画は簡単には売れないのに、絵本になると予想以上の売れ行きで、白濱さんも複雑な心境のようですが、これはやはり内容の良さが手伝っているからでしょう。
単純な自由の称揚ではない冒険譚は、大人が読むと、ほろ苦さを感じさせます。
というか、これは考えようによってはすごい絵本なので、項を新たにして書こうかと思います。
2021年7月20日(日)~8月1日(日)午前10時半~午後9時半(日・月曜~8時)、会期中無休
TO OV cafe / gallery(ト・オン・カフェ 札幌市中央区南9西3 マジソンハイツ https://toovcafegallery.shopinfo.jp )
【告知】白濱雅也「スターとゴールド」(2021年4月24日~5月9日帯広、5月13日~6月21日根室市厚床、7月20日~8月1日札幌)
スターとゴールド予告編take2
スターとゴールド トーク
□Art Labo 北舟/NorthernArk https://mmfalabo.exblog.jp/
□動画作品サイト「北舟公開」 https://arkvoyage.art
□美術作家 白濱雅也の関心事 https://ameblo.jp/shirahamamasaya/
□ツイッター @shirahamamasaya
過去の関連記事へのリンク
■竣工50年 北海道百年記念塔展 井口健と「塔を下から組む」 (2020)
真鍋庭園にあった白濱雅也「FREE ME」
■ こころのにわ (2019)
■Retro Machinism_暖かな機械 (2019)
■Post 3.11 in Sapporo 〜沈み行く記憶の淵で (2019)
■(4)ゲストハウス×ギャラリープロジェクト Sapporo ARTrip「アートは旅の入り口」―最終日に行った会場のこと
■裏物語 ヘンゼルとグレーテル ー帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト
■「北風太陽神」ー防風林アートプロジェクト
・地下鉄南北線「中島公園駅」から約220メートル、徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの駅」から約600メートル、徒歩8分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「中島公園入口」から約380メートル、徒歩5分
・市電「山鼻9条」から約610メートル、徒歩8分
白濱雅也さんは、東日本大震災を機に東京から帯広に、さらに十勝管内豊頃町十弗の農家跡に移り住んで、そこを「Art Labo 北舟」と名付けてギャラリーにする一方、札幌など各地で自分の個展を開き、現代アートのグループ展を企画し…と、とにかく意欲的な活動を続けています。
今年は、自分の軽トラックを小さな美術館に改装して、九州まで走らせ、各地で移動展を展開しています。
さらに初の絵本制作に挑戦し、その原画展を、帯広、根室市厚床、札幌の3カ所で開催し、軽トラ移動の合間に搬入搬出を行っていました。
まさに東奔西走の活躍ぶりには、脱帽してしまいます。

絵本「スターとゴールド どうしていいかわからない」の各ページの原画のほか、喫茶店側には小品が5、6点ほど掛かっています。
原画は、絵本でもわかりますが、板に直接描かれているため、木目や凹凸などがいいぐあいに画肌に見えていて、素朴な風合いを醸し出しています。
作品は、酪農・畜産現場では脇役ともいえる牡牛の「スター」(ホルスタイン)と「ゴールド」(肉牛、和牛)が、牧場の外へ出て冒険する物語です。
絵本といっても、60ページ以上あり、文章の量もそれなりにあります。
幼児が楽しめる「ぐりとぐら」や「ミッフィー」のような絵本ではなく、大人のための物語といえそうな感じです。

1冊1650円のところ、増刷(!)した際にミスがあったとのことで特価1200円で販売されていました。
現代アートや絵画は簡単には売れないのに、絵本になると予想以上の売れ行きで、白濱さんも複雑な心境のようですが、これはやはり内容の良さが手伝っているからでしょう。
単純な自由の称揚ではない冒険譚は、大人が読むと、ほろ苦さを感じさせます。
というか、これは考えようによってはすごい絵本なので、項を新たにして書こうかと思います。
2021年7月20日(日)~8月1日(日)午前10時半~午後9時半(日・月曜~8時)、会期中無休
TO OV cafe / gallery(ト・オン・カフェ 札幌市中央区南9西3 マジソンハイツ https://toovcafegallery.shopinfo.jp )
【告知】白濱雅也「スターとゴールド」(2021年4月24日~5月9日帯広、5月13日~6月21日根室市厚床、7月20日~8月1日札幌)
スターとゴールド トーク
□Art Labo 北舟/NorthernArk https://mmfalabo.exblog.jp/
□動画作品サイト「北舟公開」 https://arkvoyage.art
□美術作家 白濱雅也の関心事 https://ameblo.jp/shirahamamasaya/
□ツイッター @shirahamamasaya
過去の関連記事へのリンク
■竣工50年 北海道百年記念塔展 井口健と「塔を下から組む」 (2020)
真鍋庭園にあった白濱雅也「FREE ME」
■ こころのにわ (2019)
■Retro Machinism_暖かな機械 (2019)
■Post 3.11 in Sapporo 〜沈み行く記憶の淵で (2019)
■(4)ゲストハウス×ギャラリープロジェクト Sapporo ARTrip「アートは旅の入り口」―最終日に行った会場のこと
■裏物語 ヘンゼルとグレーテル ー帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト
■「北風太陽神」ー防風林アートプロジェクト
・地下鉄南北線「中島公園駅」から約220メートル、徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの駅」から約600メートル、徒歩8分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「中島公園入口」から約380メートル、徒歩5分
・市電「山鼻9条」から約610メートル、徒歩8分
(この項続く)