昨年10月から今年1月にかけて札幌芸術の森美術館が開いた「さっぽろ・昭和30年代 美術評論家なかがわ・つかさが見た熱き時代」の図録に、企画者である同館副館長の吉崎元章さんが執筆した論文「なかがわ・つかさと札幌の美術」が、2010年度美連協カタログ論文賞自主展部門の優秀論文賞を受賞しました。
同館では初のことです。おめでとうございます。
この展覧会は、1953年に札幌に現れ、10年後に34歳で歿するまで数多くの展覧会評に健筆を振るい、美術館建設運動や美術家の組織づくり、美術史の掘り起こしなどにも奮闘した評論家なかがわ・つかさの視点を通して、昭和30年代の札幌の美術の動向を振り返ったもの。
10年以上の年月をかけ、吉崎さんが心血を注いだ、「労作」ということばにふさわしい展覧会でした。また、これほど「キュレーション」ということをしっかりとやり遂げた展覧会は、道内ではめったにみられないと思います。
また、2010年度美連協カタログ論文賞美連協展部門の優秀カタログ賞には、長谷川〓次郎展(〓は「憐」のりっしんべんがさんずい)が選ばれています。
この展覧会は、道立函館、宮城県、下関市立、平塚市の4美術館で開催され、図録は、求龍堂から一般に発売されています。
道立函館美術館の大下智一さんの長年の調査が展覧会の基礎になったということです。
ちなみに「美連協」とは、美術館連絡協議会の略で、全国の公立美術館129館によって組織されています。この組織のおかげで開催や巡回が実現した展覧会も少なくありません。
トップの酒井忠康世田谷美術館長は、後志管内余市町出身です。理事に、道立近代美術館の佐藤友哉副館長や、以前同館に在籍した井関正昭東京都庭園美術館長が名を連ねています。
下のリンク先のURLを見れば分かるとおり、事務局は読売新聞社に置かれています。したがって、読売新聞以外ではあまり紙面に出てこないようです。
□美術館連絡協議会 http://event.yomiuri.co.jp/jaam/
■札幌美術展 さっぽろ・昭和30年代 美術評論家なかがわ・つかさが見た熱き時代
北海道に美術評論家は必要か 「さっぽろ・昭和30年代」展に思うこと
なかがわ・つかさは、なぜ全道展を攻撃したのか
同館では初のことです。おめでとうございます。
この展覧会は、1953年に札幌に現れ、10年後に34歳で歿するまで数多くの展覧会評に健筆を振るい、美術館建設運動や美術家の組織づくり、美術史の掘り起こしなどにも奮闘した評論家なかがわ・つかさの視点を通して、昭和30年代の札幌の美術の動向を振り返ったもの。
10年以上の年月をかけ、吉崎さんが心血を注いだ、「労作」ということばにふさわしい展覧会でした。また、これほど「キュレーション」ということをしっかりとやり遂げた展覧会は、道内ではめったにみられないと思います。
また、2010年度美連協カタログ論文賞美連協展部門の優秀カタログ賞には、長谷川〓次郎展(〓は「憐」のりっしんべんがさんずい)が選ばれています。
この展覧会は、道立函館、宮城県、下関市立、平塚市の4美術館で開催され、図録は、求龍堂から一般に発売されています。
道立函館美術館の大下智一さんの長年の調査が展覧会の基礎になったということです。
ちなみに「美連協」とは、美術館連絡協議会の略で、全国の公立美術館129館によって組織されています。この組織のおかげで開催や巡回が実現した展覧会も少なくありません。
トップの酒井忠康世田谷美術館長は、後志管内余市町出身です。理事に、道立近代美術館の佐藤友哉副館長や、以前同館に在籍した井関正昭東京都庭園美術館長が名を連ねています。
下のリンク先のURLを見れば分かるとおり、事務局は読売新聞社に置かれています。したがって、読売新聞以外ではあまり紙面に出てこないようです。
□美術館連絡協議会 http://event.yomiuri.co.jp/jaam/
■札幌美術展 さっぽろ・昭和30年代 美術評論家なかがわ・つかさが見た熱き時代
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なかがわ・つかさは、なぜ全道展を攻撃したのか