北海道美術ネット別館

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■ぽんち展5「街」(3月17日で終了)

2008年04月04日 21時13分54秒 | 展覧会の紹介-写真
 「ぼんち展」は、毎年9月に旧手宮線の跡でひらかれている野外写真展「小樽・鉄路・写真展」の出品者が、毎冬にひらいている写真グループ展。若い女性はみなさん、藤女子大写真部の出身者です。
 昨年までは、赤ちゃんの大伸ばしがあったりして、肩の凝らないカジュアルな写真展というおもむきだったのですが、今回は、資料館の2部屋の壁がびっしりとプリントで埋め尽くされ、さまざまなイメージの乱舞する空間は、まるで金村修の写真展を思わせる、エキサイティングなものになっていました。

 天井にも大きなプリントが展示されているのがおわかりでしょうか。
 久保田敦さんの風景写真です。


          

 会場にどなたもいらっしゃらなかったので、確かなことは言えないのですが、どうやら、片方の部屋には、昼の街の写真を、もう一方の、カーテンを閉めて照明を落としぎみにした部屋には、夜の写真を集めていたようです。


          

 大学を卒業後、上京した岡島貴衣さんは「tokyo/回避傾向」「tokyo/
踏込傾向」と題して、カラー計21枚を出品。秋葉原などゴチャゴチャした街路を元気よくとらえています。巨大プラントなど、いかにも大都市の雰囲気。

 湯山美里さんのカラーは小樽と札幌・豊平でしょうか。「ルヒラ菓子」(おそらく冒頭部が欠損している)という古びた看板がいい味を出しています。

 大友俊治さんは「街」といっても、都会より温泉街がメーン。奥さまの亜希子さんやお子さんと一緒に大分県まで旅行したんですねー。
 亜希子さんは温泉街のうらぶれたムードがただよう写真がいいです。

 大島行司さんはカラー45枚で、もっぱら昼間の小樽を活写。スキー場や住吉神社から、いかにも観光地っぽいところまで、さまざまな街の側面をとらえています。

 谷津善行さんもカラー42枚をならべ、やはり小樽が多いです。水天宮から見た小樽港、小樽駅前、雪あかりの路(みち)などです。しかし、よく見ると青森や函館、札幌の市電などの写真もあります。

 福本昌史さんは、「君萬歳」や「ミリンダ」の看板など、ビミョーに古いところを着いてきます。スピカなど、色合いが美しい。
 また、地下鉄大通駅の三越前にある大スクリーンを模した液晶画面の中に画像が流れる風変わりな装置も出品しています。

 真鍋心さん、北側恵世さん、中山豊さんはモノクロも出品。中山さんは東京かなあ。藤川弘毅さんは1点のみでした。 


08年3月4日(火)-16日(日)9:00-19:00(最終日-16:00)、月曜休み
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C

ぽんち展4 食べる前に、撮る!(07年)
ぽんち展3(06年)


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