![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/33/d1e8a38717477fbab1c6cf21d16c2d39.jpg)
(承前)
宗谷線の沿線のうち、旭川に近い名寄・士別地方は、畑作農業を中心に平地が広がっています。
しかし、名寄の北隣の美深町を境に、細かく言えば、美深町恩根内よりも北側は、急に平地が乏しくなり、酪農や林業が主体の地域になります(このことは以前も書きました)。
車窓から見ても、恩根内あたりを過ぎると人家がぐっと減ってきます。
2020年の国勢調査で宗谷線沿線の市町村の人口をみると、名寄市は2万7212人ですが、美深町は4145人、音威子府村706人、中川町1525人、幌延町2371人、豊富町3974人、稚内市3万5563人となっています。
名寄―稚内約180キロの間に5千人以上のまちは、ひとつもありません。
宗谷線沿線に限らなくても、名寄以北に5千人以上のまちは、稚内市と宗谷管内枝幸町しかないのです。
そのかわりに? たくさんいるのがシカです。
この日筆者は、車窓から計50頭のシカを目撃しました。
特に多かったのが、音威子府を過ぎて、次の駅の筬島の附近です。
列車はシカを線路内に目撃するたびにブレーキをかけました。
外を見ると、天塩川のほうへと跳ねていくシカたちが見えるのが常でした。
音威子府村や中川町の人口密度は1平方キロメートルあたり2人台です。
ちなみに、日本全国では333人ほど、東京都は6287人です(帝国書院のサイトより)。
2人台というのは、シベリア並みです。
特急は筬島を通過していきます。
窓から見えるうち、画像中央の、屋根に雪を積もらせた低い建物は「アトリエ3モア」です。
歿後30年以上たち、いまも高く評価される彫刻家の砂澤ビッキが、晩年に制作拠点としていたのが旧筬島小学校です。
その建物を改装して「エコミュージアムおさしま アトリエ3モア」として公開しています。
冬の間は、北海道あるあるで、休館していますが、4月26日から開館します。
筆者は2008年に行ったきりです。
とても良いところなので、今年はぜひとも列車で行ってやろうと思っています。
(札幌から特急宗谷で天塩中川まで行き、普通列車で折り返して筬島で降りれば、日帰り可能ですが、村営の無料地域バスがあるようで、こちらに乗れば、そういう裏技を使う必要はなさそうです)
シカって、いつもカメラ目線ですよね。
このあたりまでくると、天塩川もすっかり結氷して、雪原と区別がつかなくなっています。
かつてあった神路駅や橋の痕跡を車窓から探していましたが、まったくわかりませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/41/9ce04d3116ec1128b9f8e39428875712.jpg)
ところで、かなうならば今回もう1カ所訪れたかった駅があります。
抜海駅とおなじく3月15日に廃止になる雄信内駅です。
ごらんの通り、風格ある木造駅舎です。
もちろん特急は止まりません。
抜海駅と同様、1日上下合わせて7本の普通列車しか止まらず、駅前に立ち寄る路線バスもないため、今回は行けませんでした。
訪れたところで、駅のまわりには廃屋ばかりだそうだと聞きました。
雄信内駅は宗谷管内幌延町にありますが、ここから天塩川を渡って2~3キロほど行くと、留萌管内天塩町の雄信内地区があります。
駅名が「おのっぷない」なのに対し、こちらは「オノブナイ」とよみ、郵便局などがあって集落を形成しています。
前項にも書きましたが、もし宗谷線が天塩川の反対岸に敷かれていたら、この駅も廃止にならず、もう少し利用者がいたかもしれないのにと、残念に思います。
宗谷線の沿線のうち、旭川に近い名寄・士別地方は、畑作農業を中心に平地が広がっています。
しかし、名寄の北隣の美深町を境に、細かく言えば、美深町恩根内よりも北側は、急に平地が乏しくなり、酪農や林業が主体の地域になります(このことは以前も書きました)。
車窓から見ても、恩根内あたりを過ぎると人家がぐっと減ってきます。
2020年の国勢調査で宗谷線沿線の市町村の人口をみると、名寄市は2万7212人ですが、美深町は4145人、音威子府村706人、中川町1525人、幌延町2371人、豊富町3974人、稚内市3万5563人となっています。
名寄―稚内約180キロの間に5千人以上のまちは、ひとつもありません。
宗谷線沿線に限らなくても、名寄以北に5千人以上のまちは、稚内市と宗谷管内枝幸町しかないのです。
そのかわりに? たくさんいるのがシカです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/d5/36826c68e4112bb94b04f3f378da3091.jpg)
特に多かったのが、音威子府を過ぎて、次の駅の筬島の附近です。
列車はシカを線路内に目撃するたびにブレーキをかけました。
外を見ると、天塩川のほうへと跳ねていくシカたちが見えるのが常でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/4c/02cc4468c1d21eb540378bc89304d3a7.jpg)
音威子府村や中川町の人口密度は1平方キロメートルあたり2人台です。
ちなみに、日本全国では333人ほど、東京都は6287人です(帝国書院のサイトより)。
2人台というのは、シベリア並みです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/02/961bfb125b3b54cf564b1180038b77a9.jpg)
窓から見えるうち、画像中央の、屋根に雪を積もらせた低い建物は「アトリエ3モア」です。
歿後30年以上たち、いまも高く評価される彫刻家の砂澤ビッキが、晩年に制作拠点としていたのが旧筬島小学校です。
その建物を改装して「エコミュージアムおさしま アトリエ3モア」として公開しています。
冬の間は、北海道あるあるで、休館していますが、4月26日から開館します。
筆者は2008年に行ったきりです。
とても良いところなので、今年はぜひとも列車で行ってやろうと思っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9b/fe54af2f4c5844e469392205f1fe0520.jpg)
(札幌から特急宗谷で天塩中川まで行き、普通列車で折り返して筬島で降りれば、日帰り可能ですが、村営の無料地域バスがあるようで、こちらに乗れば、そういう裏技を使う必要はなさそうです)
シカって、いつもカメラ目線ですよね。
このあたりまでくると、天塩川もすっかり結氷して、雪原と区別がつかなくなっています。
かつてあった神路駅や橋の痕跡を車窓から探していましたが、まったくわかりませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/41/9ce04d3116ec1128b9f8e39428875712.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/95/0e12a9f6973238e86f017280a0571866.jpg)
ところで、かなうならば今回もう1カ所訪れたかった駅があります。
抜海駅とおなじく3月15日に廃止になる雄信内駅です。
ごらんの通り、風格ある木造駅舎です。
もちろん特急は止まりません。
抜海駅と同様、1日上下合わせて7本の普通列車しか止まらず、駅前に立ち寄る路線バスもないため、今回は行けませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/de/f90cc98ed73c371c86058144806b86d9.jpg)
訪れたところで、駅のまわりには廃屋ばかりだそうだと聞きました。
雄信内駅は宗谷管内幌延町にありますが、ここから天塩川を渡って2~3キロほど行くと、留萌管内天塩町の雄信内地区があります。
駅名が「おのっぷない」なのに対し、こちらは「オノブナイ」とよみ、郵便局などがあって集落を形成しています。
前項にも書きましたが、もし宗谷線が天塩川の反対岸に敷かれていたら、この駅も廃止にならず、もう少し利用者がいたかもしれないのにと、残念に思います。
(この項続く)