月刊「美術の窓」の5月号は恒例の「新人大図鑑」特集ですが、本屋さんに行くともう6月号の季節になっていたので、地元の本屋さんで取り寄せることにしました。
北海道出身者を探すのが目的です。
今年も
「注目の若手アーティストに訊く!」
「編集部が選ぶ注目の新人 216」
などの項目で合わせて345人が取り上げられています。
雑誌の性格上、現代アートよりも、従来ある絵画・彫刻系の作り手が多くなっています。
道内関係者でいちばん目立っていたのは「先輩アーティストに聞く」という、1人に5ページにわたってインタビューしているページで、ここは木彫の野原邦彦さんが登場しています。
北海道のことはあまり聞かれず、広島市立大学に進んだわけなどを質問されています。
この方、たしか以前、大丸札幌店の画廊で発表していたと記憶しています。
1ページに6人ずつ紹介されている「編集部が選ぶ注目の新人 216」に掲載されている北海道出身者は、次の通り。
・阿知波まどか(1996~)金沢美術工芸大院。油画
・小倉佳菜 (1994~) 広島市立大。日本画
・葛西由香 (1993~) 札幌大谷大。日本画
・高橋瑠衣 (1998~) 金沢美術工芸大。油彩。太平洋展
・谷 綾乃 (1995~) 広島市立大院。日本画
・中澤妃奈代(1998~) 東北芸術工科大。洋画
・山口彩紀 (1998~) 多摩美大。油画
葛西由香さんが登場しています。
図版が小さいので、独特のユーモアは伝わらなさそう…。
次の「評論家 学芸員が選ぶ注目の新人 18」は、1ページに2人ずつ。
秋元雄史練馬区立美術館長と外舘和子多摩美大教授が、中田真裕(1982~)を推しています。
中田さんは1982年生まれ、北大水産学部卒、日本工芸会正会員の現代漆芸作家です。
2人が同時に推薦するというのは、非常に珍しいことで、びっくりしました。
このほか、出身ではありませんが「小森はるか + 瀬尾夏美」「小田原のどか」という名を見ると、いやもう新人じゃないよな~という気がします。
「画廊が選ぶ注目の新人 65」は、ふたたび1ページに6人。
ここに登場するのは、中井波花 (1993~) さんのみ。
多治見市陶磁器意匠研究所第16期セラミックスラボ修了の、ユニークな陶芸を手がける人。
ところで、ここから後は新人大図鑑ではなく、特集以外の記事です。
「木彫り熊を守り伝えるために」と題して、八雲町郷土資料館・木彫り熊資料館の大谷茂之学芸員が書いた文章は、木彫り熊の歴史についてコンパクトに書いたものですが、とてもわかりやすいまとめです。
また、巻末の公募展だよりで、目に付いた道内関係者は次のとおり。
白日会展
中矢勝善「冬の渓谷」 芳賀文明「早春の坂道」 伊藤英二「群生―猛暑に耐える」 横山文代「歴史の滸で」
日本水彩新選抜展
勝谷明男「野道の残雪」 北野清子「冬の温室」 細貝信子「冬の日」
独立春季新人選抜展
佐々木ゆか「泡沫~祈り~」 池田宣弘「虚城」 佐藤仁敬「painting」
やっぱり勝谷さんは冬景色を描いたら現存する日本の画家ではトップだと思いました。
https://www.tomosha.com/mado/
過去の関連記事へのリンク
「美術の窓」5月号の特集「新人大図鑑」に登場する北海道出身者は(2020)
「美術の窓」2017年6月号「新人大図鑑」の表紙に北海道出身の千葉美香さんの絵
北海道出身者を探すのが目的です。
今年も
「注目の若手アーティストに訊く!」
「編集部が選ぶ注目の新人 216」
などの項目で合わせて345人が取り上げられています。
雑誌の性格上、現代アートよりも、従来ある絵画・彫刻系の作り手が多くなっています。
道内関係者でいちばん目立っていたのは「先輩アーティストに聞く」という、1人に5ページにわたってインタビューしているページで、ここは木彫の野原邦彦さんが登場しています。
北海道のことはあまり聞かれず、広島市立大学に進んだわけなどを質問されています。
この方、たしか以前、大丸札幌店の画廊で発表していたと記憶しています。
1ページに6人ずつ紹介されている「編集部が選ぶ注目の新人 216」に掲載されている北海道出身者は、次の通り。
・阿知波まどか(1996~)金沢美術工芸大院。油画
・小倉佳菜 (1994~) 広島市立大。日本画
・葛西由香 (1993~) 札幌大谷大。日本画
・高橋瑠衣 (1998~) 金沢美術工芸大。油彩。太平洋展
・谷 綾乃 (1995~) 広島市立大院。日本画
・中澤妃奈代(1998~) 東北芸術工科大。洋画
・山口彩紀 (1998~) 多摩美大。油画
葛西由香さんが登場しています。
図版が小さいので、独特のユーモアは伝わらなさそう…。
次の「評論家 学芸員が選ぶ注目の新人 18」は、1ページに2人ずつ。
秋元雄史練馬区立美術館長と外舘和子多摩美大教授が、中田真裕(1982~)を推しています。
中田さんは1982年生まれ、北大水産学部卒、日本工芸会正会員の現代漆芸作家です。
2人が同時に推薦するというのは、非常に珍しいことで、びっくりしました。
このほか、出身ではありませんが「小森はるか + 瀬尾夏美」「小田原のどか」という名を見ると、いやもう新人じゃないよな~という気がします。
「画廊が選ぶ注目の新人 65」は、ふたたび1ページに6人。
ここに登場するのは、中井波花 (1993~) さんのみ。
多治見市陶磁器意匠研究所第16期セラミックスラボ修了の、ユニークな陶芸を手がける人。
ところで、ここから後は新人大図鑑ではなく、特集以外の記事です。
「木彫り熊を守り伝えるために」と題して、八雲町郷土資料館・木彫り熊資料館の大谷茂之学芸員が書いた文章は、木彫り熊の歴史についてコンパクトに書いたものですが、とてもわかりやすいまとめです。
また、巻末の公募展だよりで、目に付いた道内関係者は次のとおり。
白日会展
中矢勝善「冬の渓谷」 芳賀文明「早春の坂道」 伊藤英二「群生―猛暑に耐える」 横山文代「歴史の滸で」
日本水彩新選抜展
勝谷明男「野道の残雪」 北野清子「冬の温室」 細貝信子「冬の日」
独立春季新人選抜展
佐々木ゆか「泡沫~祈り~」 池田宣弘「虚城」 佐藤仁敬「painting」
やっぱり勝谷さんは冬景色を描いたら現存する日本の画家ではトップだと思いました。
https://www.tomosha.com/mado/
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「美術の窓」5月号の特集「新人大図鑑」に登場する北海道出身者は(2020)
「美術の窓」2017年6月号「新人大図鑑」の表紙に北海道出身の千葉美香さんの絵